ものつくり大学 INSTITUTE OF TECHNOLOGISTS

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学生フォーミュラ
2013年度大会報告

MONO Racingは、今年も大会(9月3日~9月7日)に参加します!

ものつくり大学製造学科では、企画・製作・伝承・予算やスケジュールの管理等々、活動の一切を学生自ら(一応顧問の教員はいます)が主体的に運営する活動(学生プロジェクトと称しています)を積極的に支援しています。ものつくり大学学生フォーミュラプロジェクトMONO Racingは、「全日本学生フォーミュラ大会」への参加を目的とした学生プロジェクトです。
全日本学生フォーミュラ大会では、排気量610cc以下のガソリンエンジンを搭載したフォーミュラタイプのレーシングマシンを自ら設計・製作し、海外を含む他大学(およそ80チーム)と競い合います。今年(第11回大会)は9月3日から7日まで、静岡県の小笠山運動公園(ECOPA)で開催されます。
去る7月、主催者の公益社団法人自動車技術会からマシンの安全性に関する書類審査に合格した旨の通知があり、5年連続7回目の参加が確定しました。肝心のマシン製作は、昨年のマシンから設計を大幅に変更したこともあり、当初計画からは大分遅れていますが、8月に予定されている試走会(他大学と合同で開催する練習走行会)に向けて鋭意製作中です。この時期はマシンの製作だけではなく、競技に関わる各種のレポート提出やプレゼンの準備も進めなければなりません。マシン製作の主力たる製造学科3年生が、6、7月の大事な時期にインターンシップで不在となってしまうハンディーを克服すべく、4月から新たに加入した1年生メンバーが早くも活躍しています。大学のカリキュラムと並行しながらの活動であり、とても忙しいですが、他では得難い大変有意義な体験をしています。

2007年大会
2007年大会
2009年大会
2009年大会
2011年大会
2011年大会

「全日本学生フォーミュラ大会」って?

全日本学生フォーミュラ大会(http://www.jsae.or.jp/formula/jp/)は、優秀なエンジニアの育成を大きな目的として公益社団法人日本自動車技術会が主催する競技会で、学生が仮想の企業を運営するという想定のもと、ものづくり全般に亘る総合力を競います。教室の中だけでは優秀な技術者は育たないことに気付いた米国の自動車技術会が1981年(日本が4輪自動車生産で米国を抜いた翌年)に開催したのが始まりで、現在では世界12か国で開催されています。
大会では初めに車検を受検します。車検はレギュレーションへの適合(ルール違反はないか)、安全性(ブレーキは十分に効くか、カーブで転倒しないか)の確認などを目的としたもので、競技ではありませんが、これに合格しないマシンは会場内でエンジンをかけることができません(従って走行競技に参加できません)。
車検後から(あるいは並行して)競技が進行します。競技では、マシンのコンセプト・設計技術・製造方法やコスト管理などについて、事前に提出した書類と当日の口頭試問で審査する「静的競技」が3種目、実際にマシンを走行させて性能を競う「動的競技」が5種目行われます。
走る性能だけでなく、考え方や作り方まで厳しく評価される点がエンジニアの育成を目的とする学生フォーミュラ大会の特徴です。

競技大会の概要

競技種目の概要

MONO Racingのマシン作り

MONO Racingのこれまでの主な戦績
2005年4月結成
2006年初参加。総合46位
2007年完走、総合39位、グッドフレームデザイン賞第2位
2009年完走、総合15位、日本自動車工業会会長賞受賞
2010年完走、総合18位、日本自動車工業会会長賞受賞
2011年総合44位(エンデュランス競技が残り2周で冷却水漏れによりリタイア、他の競技種目は完遂。)
2012年完走、総合28位

「完走」とは、前述の8種類の競技すべてを完遂することを指します。タイトな大会スケジュールのなか、8種類の競技を、時には車検と同時進行で、トラブルや天候(2010年は会場が台風の直撃を受け、スケジュールを急遽変更して実施されました)にも対応しつつ完遂を目指すには、マシンの出来だけではない、クルーの機転や体力などをも含めた、マシンと人の総合力が問われますので、完走を遂げたチームに対しては特段の敬意が払われます。そのような意味で、我がチームの過去4回の完走実績は、大変誇るべきものであると考えています。
大会へは毎年新車で参加することと定められており、我がチームはこれまで7台のマシンを製作してきました。初めのうちは組み上げるまでで精一杯で、練習や静的競技の準備にまでは手が回らない状態でしたが、経験が伝承されるに伴って次第に要領が良くなり、多少なりともテスト走行を経て大会に臨めるようになったのはチームとしての進歩です。
MONO Racingは質と量において国内トップクラスといえる、ものつくり大学が誇る教育研究機器・実習設備を自在に活用して、他大学のチームが加工できないような部品でも大学内で製作できる部品内製率の高さが特色です。ものづくりに直結する実技・実務教育を重視している、ものつくり大学のカリキュラムの強みが、この部品内製率の高さに表れていると考えています。

自作した製品の例
自作した製品の例
フレームの溶接作業中
フレームの溶接作業中

製造学科の授業では、細分化された専門分野ごとに基礎理論と応用技術を極めていきます。しかし、実際のものづくりの現場では、この多岐に渡る理論と技術を創造的に組み合わせていくことが求められます。レーシングカーという製品を完成させる本プロジェクトは、授業で学んだ各分野の理論と技術を繋ぎ合わせて更に極めていくとともに、ものづくりの現場で求められる様々な能力を高めていくのに大変有効な演習です。卒業後のものづくりの現場において、必ず役立つ経験であると信じています。
勝利という結果を求めるだけであれば、適切な商品を外部から調達して活用し、部品内製率の高さには拘らないとの考え方もあるでしょう。しかし、MONO Racingは学生自らが技術を駆使し、試行錯誤しながらアイデアを具体的な形に実現していくことが意義深いと考えています。今後も部品内製率の高さを強みとして、技術力の向上を追求し、機能、見栄え共に完成度の高い、ものつくり大学らしいマシン作りを目指します。

第11回全日本学生フォーミュラ―大会参戦記

総合24位、日本自動車工業会会長賞受賞

9月3日から7日まで、静岡県袋井市から掛川市に跨る小笠山運動公園(エコパ)で第11回全日本学生フォーミュラ大会*が、参加78大学(EVを含む)を集めて盛大に開催されました。
ものつくり大学学生フォーミュラプロジェクト「MONO Racing*」は大会に初日から参加し、奮闘の末に全競技を完遂、日本自動車工業会会長賞を受賞するとともに、総合24位と昨年より4つランクアップしました。

(チーム公式SNSもご覧ください⇒https://twitter.com/racing_mono/

9月3日(火)

いきなりの雨にも対応は万全

9月3日午前4時に集合し、点呼の後全員で出発前の最終確認をしました。初期の、まだチームとして遠征に慣れていなかった頃には、しばしば重大な積み忘れをしたものですが、備品リストを整備し、実践を重ねることで忘れ物をしなくなりました。マシンの性能とは直接には関係ないことですが、大会を乗り切るうえではとても大切なことです。
予定通り午前4時40分頃大学を出発し、途中休憩をとりながら、予定より若干早い9時20分には会場に到着しました。到着すると直ちにピット設営に取り掛かります。テントを建て、マシンや備品を降ろして動線を考えながら配置します。2度の遠征の成果か、全員がきびきびと働いて作業は手際よく進みました。設営をほぼ終えた頃から30分程、大粒の雨が激しく降りましたが、富士SWでの試走会(8月6日~8日)で雨は経験済みなので、上級生が指揮してうまく対処できました。周囲を見回すと雨水が流れ込んで水浸しになったピットが目に付きましたが、MONO Racingのピットでは靴を濡らすことなく過ごせました。日ごろの訓練の賜物、何事によらず経験しておくということは大切なことです。

ものつくり大学のピット
ものつくり大学のピット

最初の目標は車検合格

競技に先立ち、マシンは主催団体が実施する車検に合格しなければなりません。車検には技術検査(所要時間およそ1時間)、チルトテスト、騒音テスト、ブレーキテストの各検査があり、レギュレーションに適合しているか、安全に走行できるよう製作されているかについて、検査員*が各大学のマシンを厳しくチェックします。自動車メーカーの専門家から見れば素人同然の学生たちが作ったマシンなので、ブレーキは十分に効くか、カーブで転倒しないか、ガソリンは漏れないか、装備(消火器、ドライバーの服装など)は規格を満たしているか等々、安全に関してはとりわけ厳しく検査されます。
車検は競技ではありませんが、合格しないマシンは走行が許可されません。不具合が指摘された場合は指摘事項を改善して再度受検しますが、他の競技スケジュールとの兼ね合いが難しくなりますので、どのチームも(少なくとも上位チームは)一発合格を目指して入念に準備して臨みます。

技術検査
技術検査
チルトテスト
チルトテスト
車検合格シール
車検合格シール

昨年28位だったMONO Racingは今年、シード校*として大会初日に技術検査を受ける権利を得ています。競技は大会2日目から始まるので、初日を車検だけで過ごせることは進行上、大きなメリットです。 MONO Racingはシートの取り付けに関して小さな指摘を受けましたが、即座に改善して技術検査に合格し、その後騒音テスト、チルトテストもクリヤーしました。幸先の良いスタートを切れて気持ちよかった!

9月4日(水)

静的審査始まる

ここ数年、MONO Racingは御前崎市内の民宿*を定宿としています。大会期間中は5時起床・5時半出発で、朝食は途中のコンビニで調達し、移動しながら車内で済ませます。競技を終えて20時過ぎには宿舎へ帰り、夕食、入浴、ミーティングの後、23時半頃には就寝するという毎日です。
本日最初のタスクは、会場の都合で昨日実施されなかったブレーキテストとドライバーテスト*ですが、どちらも静的審査の開始までに合格できました。

宿舎でのミーティング
宿舎でのミーティング

今日は静的審査3種目が行われます。学生フォーミュラ大会の競技種目は8種あり、そのうち3種は事前に提出するレポートと当日のプレゼンテーションで評価されることから、静的審査と呼ばれています。走る性能だけでなく、考え方や作り方まで競技として評価される点が、エンジニアの育成を目的とする学生フォーミュラ大会の特徴です。
静的審査は、MONO Racingが不得手としてきた競技です。少ない人数でたくさんの部品を自作するため(しかも仕上がりに拘るのでなおさら)、マシンの完成が遅くなり、レポートへの対応がお座なりになること、「いかに作るか」に関心が向くあまりに「何のために」の問いかけが疎かになることが理由として挙げられます(まあ、勉強不足でもありますけど…)。今後のチームの課題です。

どこかで誰かが見ている

審査が終了した折、とあるスタッフの方(おそらくは現役の技術者の方)が我がチームキャプテンを呼び寄せて、マシン開発の考え方、静的審査の勘所などを板書しながら(マンツーマンで)暫しレクチャーしてくれたそうです。そして話の最後に、「ものつくり大学のマシンは以前から見ているが確実に良くなってきている。レポートができればかなり上位を狙える。「自分で作った」という感じが伝わってきて好ましい」と励ましてくださったそうです。所属もお名前も分かりませんが、どこかで誰かが見てくれていることを知り、チーム一同感激した出来事でした。
大会や試走会で打ち続くトラブルに疲れ果てたときや、解決の糸口が見えずに落ち込んでいるとき、見知らぬ方から頂く励ましの言葉は、泣きたいほどにありがたく(実際に泣いています)、萎えた心に温かく沁み入ります。見守ってくれる人がいるという事実が勇気を与えてくれるのです。学生フォーミュラはなかなか滋味豊かな場です。

9月5日(木)

好事魔多し、トラブル発見

いつも通り6時半に会場へ到着し、テントを立ち上げます。今日から動的審査が開始されるとあって、テンションは格段に高まります。と、緊張した面持ちでマシンを点検していたキャプテンがリヤのアップライト(車体と車輪を繋ぐ部材を接続する車輪側の部品)が変形しているのに気付きました。取り外してみると、横方向に過大な力が作用したための変形のようです。おそらく、昨日のブレーキテストか練習走行で発生したのでしょう。昨日のうちに発見して対処しておくべきでしたが、順調に進行していたために油断していたのかもしれません。
ともかくも、動的審査のうちアクセラレーション(加速競技)とスキッドパッド(旋回競技)は午前中しか行われないため、修理は急を要します。会場にはマシンの修理のための修理工房*が設けられているので、修理の方針を決め、作業内容を所定の用紙に書き込み、8時の「開店」を待って持ち込みました。
待つこと90分ほど。「もう来るんじゃないよ」と、優しく見守るようなセリフに送られてキャプテンは帰ってきました。どうにか間に合いそうです。

修理工房で作業中(左端)
修理工房で作業中(左端)

動的審査始まる

午前中はアクセラレーションとスキッドパッドが、午後はオートクロス(複合コース1周のタイム)が行われます。また、オートクロスのタイムによってエンデュランス(耐久走行)の出走順が決まります。
各競技とも2名のドライバーが2回ずつ、合計4回走行したうちのベストタイム(1000分の1秒単位で計測されます)を以てチームの記録とします。記録なしで競技を終えることは避けねばなりませんので、1人目のドライバーは確実に記録を残すことを目的に慎重に走り、2人目のドライバーが好記録を目指して攻めるというのが一般的です。MONO Racingも2人目の2回目のタイムがベストタイムでした。タイムは…まあまあかな。

9月6日(金)

大会の華、エンデュランス始まる

エンデュランスは耐久走行の意味です。直線やカーブ、コーナー、スラロームで構成される1周およそ900mの複合コースを2名のドライバーが10周ずつ、合計20周する競技です。コースインすると走り切るまでにドライバー交代を含めて30分ほどかかります。この大会の華であり、さまざまな要素を包含した競技なので、8つの競技のうちで配点が最も高く設定されています。この競技は、走行中にマシンが破損する、エンジンが不調になる、ドライバーの交代時にエンジンが再始動しない等々のトラブルがしばしば発生する、完遂率が最も低い競技です。
ドライバーにとっても十数分もの間、大きな横Gに耐えながら(これが結構きつい!)高い緊張を保ち、誤りなく周回を刻むのは思いのほか重労働なのです。ここでもファ-ストドライバーは、慎重にマシンを運びながら周回を重ねます。タイヤが温まるにつれて次第にペースが上がりますが無理はしません。マシンの調子を見定め、セカンドドライバーへ伝えるのも、ファーストドライバーの大切な役目なのです。MONO Racingのファーストドライバーは、十分に役目を果してくれました。交代して登場するセカンドドライバーは、ファーストドライバーよりもアグレッシブに走りますが、少しでもタイムを削りたい気持ちと完走したい気持ちのバランスを保たねばなりません。チームメイトの奮闘を見守る者は、マシンがコースアウトしたり、スピンをしたりすると思わず、「落ち着け、冷静に行け」と心の中で念じてしまいます。
MONO Racingのセカンドドライバーは、終盤に多少ミスをしたものの最後まで無事に走り切り、チームに2年連続5回目の完走*をもたらしてくれました。

エンデュランスを走行するMONO Racing
エンデュランスを走行するMONO Racing

就活を側面からサポート

今大会、スポンサーとして公表されている企業・団体の数は228にのぼります。大会のブログによると、9月の本大会開催に先立ち、各地での自動車技術会主催の企業人事担当者向け学生フォーミュラ説明会が開催され、人材育成事業としての学生フォーミュラ大会の意義と就活支援を柱に説明が行われたそうです。また、大会実行委員長からは「欧米では学生フォーミュラが自動車関連企業の誰もが認めるキャリアパスとなっており、わが国でも同様なくらいに認知度が上がるように努力を続けたい」とのメッセージが伝えられたとのことです。
 その効果でしょうか、大会を見学した自動車関連企業様から求人のご案内をいただき、反応の速さと大きさに驚くやら感心するやら、でした。

大会スポンサー
大会スポンサー

9月7日(土)

他大学と交流、情報交換

金曜にエンデュランスを終えてしまうと、最終日はのんびりした一日となります。この時間を利用して学生は他大学の取材に出かけます。マシンを見学し、質問し、来年のマシン作りの参考にするのです。会場は言わば「好きモノ」が集まっているので、大抵は訊ねれば惜しみなく語ってくれますし、聞かないことでも“勝手に”しゃべってくれます。
他大学からMONO Racingへも見学に来ますので交代で留守番をします。時には海外のチームが訪ねてきて、英語で質問されることもありますが、身振り手振りを交えてどうにか対応している姿は微笑ましく、また頼もしく見えます。

ピットを訪ねて交流
ピットを訪ねて交流

表彰式

敷地内の体育館を会場に、結果の発表と表彰式が行われ、MONO Racingは日本自動車工業会会長賞(完走奨励賞)を受賞しました。セレモニーでは、大会実行委員長の「何よりも完走することが大切である」という企業人らしいコメントと、優勝した京都大学チームキャプテンのコメントが印象的でした。かつて関東勢が上位を席巻した時期がありましたが、ここ数年は関西の大学が大いに躍進し、上位を占めています。

受賞した賞状
受賞した賞状

企業とは異なり、学生のプロジェクトは自由意思により集まったメンバーの技量で全てを賄います。しかも最上級生の引退に伴ってチームのリーダーは毎年交代するため、年度ごとの浮き沈みが生じやすいのです。本学が初参加した第4回大会(2006年開催)の上位10大学のうち5大学が、8年後の今大会までの間にエントリーが中断したか若しくは途絶えているという事実は、継続することが容易ではないことを示しています。そのような条件のもと、小さな所帯ながら8年間に亘って挑戦を続け完走してきた学生たちを、私は顧問として誇りに思います。

全日本大会は、今回の大会から米国のFormula SAE®のシリーズとして位置づけられました。これを機にルールの統一が進めば、海外の大会との連携も盛んになると思われます。また、エンデュランスを除く動的審査の開催期間が半日と短く設定されたのは、「壊れないマシンを作って来い」とのメッセージと受け止めています。
課題は山積みですが、明るく元気に一つひとつ乗り越えていきたいと考えています。

競技終了後に会場にて
競技終了後に会場にて
* 脚注一覧
全日本学生フォーミュラ大会 学生自らが構想・設計・製作した車両により、ものづくりの総合力を競う競技会。公益社団法人日本自動車技術会が2003年に第1回大会を開催して以来、これまでに延べ約600チーム、10,000名強の学生が学生フォーミュラ大会を経験し、その後多くの卒業生が自動車メーカー、自動車部品メーカーをはじめ自動車産業で次代を担うエンジニアとして活躍しています。(主催団体のウェブページから)
MONO Racing ものつくり大学製造学科では、学生自らが主体的に運営するものづくり活動(学生プロジェクトと称しています)を積極的に支援しています。ものつくり大学学生フォーミュラプロジェクトMONO Racingは、全日本学生フォーミュラ大会への参加を目的とした学生プロジェクトです。
検査員 自動車メーカーの現役の技術者の方々がボランティアで務めます。自動車作りの実務家であり、マシンを見る目は温かく、かつ大変に厳しいです。
車検合格シール 1つの図柄を3枚のシールで構成しています。主要な検査を一つ合格するごとに1枚ずつ交付され、フロントカウリングの上面に順次貼付します。3枚貼って図柄が完成すると車検合格です。
シード校 前年度の上位28チームだけが大会初日の午後に技術検査を受けることができます。シード校でないチームは大会2日めから静的競技の合間に車検を受けねばなりません。
定宿の民宿 設備は古く、会場から40分ほどかかりますが、経営者(たぶん)の“おばちゃん”が気さくな方で(昨年は会場まで激励に来て下さいました)、食事が多い・大部屋がある・風呂が大きい・料金がリーズナブルなどの理由で好んで利用しています。
ドライバーテスト 緊急時にマシンから5秒以内に脱出できるか、レースで使用される信号旗の意味を理解しているか、についてドライバー全員を対象に実施します。不合格のドライバーは出場できません。
修理工房 マシン修理のためのワークショップ。自動車会社の試作部門の方(スゴ腕)が常駐しており、マシンの修理を手伝ってくれます。
完走 8種類の競技すべてを完遂すること。タイトな大会スケジュールのなか、8種類の競技をトラブルや天候(2010年は会場が台風の直撃を受け、スケジュールを急遽変更して実施されました)にも対応しつつ完遂を目指すには、マシンの出来だけではない、クルーの機転や体力などをも含めた、マシンと人の総合力が問われますので、完走を遂げたチームに対しては特段の敬意が払われます。

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