ものつくり大学 INSTITUTE OF TECHNOLOGISTS

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学生フォーミュラ
2017年度大会報告

今年はカーナンバー 34

ものつくり大学製造学科の学生フォーミュラプロジェクトMONO Racingが挑戦している全日本学生フォーミュラ大会は、今年で15回目を数えます。2017年大会は9月5日~9日の日程で、静岡県の小笠山運動公園(ECOPA)にて開催されます。
7月末ころ、大会の主催者である(公社)自動車技術会からマシンの安全性に関する書類審査に合格した旨の発表があり、9年連続11回目の出場が確定しました。カーナンバーは34番です。例年、この時期には設計・製作するマシンの安全性について書面による審査があります(合格しないと出場できないことになっています)が、競技レベルを高めたいという主催側の意図があってか、今年は例年以上に厳しく審査されたように感じました。
去る7月28日、埼玉県羽生市内のカート場で調整と練習のための周回走行を行いました。大きなトラブルはなく、調整しながら周回を重ねました。今後は細部の修正とエンジン調整を行って、8月の試走会、9月の大会に臨む予定です。

第15回全日本学生フォーミュラ―大会に参加して

いろいろやっています、MONO Racing

マシンの製作や競技会の参加以外にも様々な活動を行っています。2015年~2016年の活動の一部をご紹介します。

車輌運動性能勉強会実地編(2016年11月20日)

レーシングマシンの調整について、(公社)自動車技術会が主催する勉強会に参加しました。足回りの調整法について専門家の方から直接ご指導いただき、大変に勉強になりました。

車輌運動性能勉強会実地

ホンダ報告会(2016年12月27日)

本田技研工業様が支援している大学が集い、2016年度の活動と次年度の構想について、1チームあたり1時間ほど発表・議論しました。

自動車技術会主催学生フォーミュラマシン製作講座(2017年3月2日~3日)

ものつくり大学実習場で、自動車技術会主催の学生フォーミュラマシン製作講座が開講され、本学チームからも2名が参加しました。

自動車技術会主催学生フォーミュラマシン製作講座

2016年度自動車技術会関東支部学術研究講演会(2017年3月9日)

都内で開催された学術講演会に参加しました。本学からは、インパクトアッテネータの製作に関する研究について学生2名がポスター発表しました。

2016年度自動車技術会関東支部学術研究講演会

OB会・交流会(2017年5月4日)

OBと学生が集まって交流会を開催しました。OBからは在学当時の思い出、現在の仕事、後輩へのアドバイスについてスライドを用いたプレゼンが、学生からは代表者が昨年の報告と今年度の計画についてパネルを用いてプレゼンを行いました。発表会後はBBQ、さらに懇親会で夜を明かしました。

OB会・交流会

エンジン調整・性能測定(2017年6月24日~25日)

近隣の施設が所有するエンジン負荷装置をお借りして、燃料噴射量のセッティングを行いました。

エンジン調整・性能測定

今後の主なスケジュール

  • 8月7日~9日:3支部合同試走会(エコパ:静岡県袋井市)
  • 8月24日~25日:(公社)自動車技術会主催もてぎ試走会(ツインリンクもてぎ:栃木県茂木市)
  • 9月5日~9日:第15回全日本学生フォーミュラ大会(エコパ:静岡県袋井市)

MONO Racing

ものつくり大学 学生フォーミュラプロジェクトとは

ものつくり大学製造学科では、企画・製作・伝承・予算やスケジュールの管理等々、活動の一切を学生自ら(一応顧問の教員はいます)が主体的に運営する活動(学生プロジェクトと称しています)を積極的に支援しています。ものつくり大学学生フォーミュラプロジェクトMONO Racingは、「全日本学生フォーミュラ大会」への参加を目的とした学生プロジェクトです。
全日本学生フォーミュラ大会では、排気量610cc以下のガソリンエンジンを搭載したフォーミュラタイプのレーシングマシンを自ら設計・製作し、海外を含む他大学(およそ80チーム)と競い合います。

2007年大会
2007年大会
2009年大会
2009年大会
2011年大会
2011年大会

「全日本学生フォーミュラ大会」って?

全日本学生フォーミュラ大会(http://www.jsae.or.jp/formula/jp/)は、優秀なエンジニアの育成を大きな目的として公益社団法人日本自動車技術会が主催する競技会で、学生が仮想の企業を運営するという想定のもと、ものづくり全般に亘る総合力を競います。教室の中だけでは優秀な技術者は育たないことに気付いた米国の自動車技術会が1981年(日本が4輪自動車生産で米国を抜いた翌年)に開催したのが始まりで、現在では世界12か国で開催されています。
大会では初めに車検を受検します。車検はレギュレーションへの適合(ルール違反はないか)、安全性(ブレーキは十分に効くか、カーブで転倒しないか)の確認などを目的としたもので、競技ではありませんが、これに合格しないマシンは会場内でエンジンをかけることができません(従って走行競技に参加できません)。
車検後から(あるいは並行して)競技が進行します。競技では、マシンのコンセプト・設計技術・製造方法やコスト管理などについて、事前に提出した書類と当日の口頭試問で審査する「静的競技」が3種目、実際にマシンを走行させて性能を競う「動的競技」が5種目行われます。
走る性能だけでなく、考え方や作り方まで厳しく評価される点がエンジニアの育成を目的とする学生フォーミュラ大会の特徴です。

競技大会の概要

競技種目の概要

MONO Racingのマシン作り

MONO Racingのこれまでの主な戦績
2005年4月結成
2006年初参加。総合46位
2007年完走、総合39位、グッドフレームデザイン賞第2位
2009年完走、総合15位、日本自動車工業会会長賞受賞
2010年完走、総合18位、日本自動車工業会会長賞受賞
2011年総合44位(エンデュランス競技が残り2周で冷却水漏れによりリタイア、他の競技種目は完遂。)
2012年完走、総合28位
2013年完走、総合24位、日本自動車工業会会長賞受賞
2014年総合55位 (エンデュランス競技で他大学マシンの火災により競技時間切れ、打ち切りとなり出走できず。他の競技種目は完遂。)
2015年完走、総合28位、日本自動車工業会会長賞およびスポーツマンシップ賞受賞
2016年参加105チーム(海外チームを含む)中総合37位(エンデュランス競技では完走30台中の15位)
2017年総合48位(エンデュランス競技でエンジンストール・再始動不能。他の競技種目は完遂)

「完走」とは、前述の8種類の競技すべてを完遂することを指します。タイトな大会スケジュールのなか、8種類の競技を、時には車検と同時進行で、トラブルや天候(2010年は会場が台風の直撃を受け、スケジュールを急遽変更して実施されました)にも対応しつつ完遂を目指すには、マシンの出来だけではない、クルーの機転や体力などをも含めた、マシンと人の総合力が問われますので、完走を遂げたチームに対しては特段の敬意が払われます。そのような意味で、我がチームの完走実績は、大変誇るべきものであると考えています。
大会へは毎年新車で参加することと定められています。初めのうちは組み上げるまでで精一杯で、練習や静的競技の準備にまでは手が回らない状態でしたが、経験が伝承されるに伴って次第に要領が良くなり、多少なりともテスト走行を経て大会に臨めるようになったのはチームとしての進歩です。
MONO Racingは質と量において国内トップクラスといえる、ものつくり大学が誇る教育研究機器・実習設備を自在に活用して、他大学のチームが加工できないような部品でも大学内で製作できる部品内製率の高さが特色です。ものづくりに直結する実技・実務教育を重視している、ものつくり大学のカリキュラムの強みが、この部品内製率の高さに表れていると考えています。

自作した製品の例
自作した製品の例
フレームの溶接作業中
フレームの溶接作業中

製造学科の授業では、細分化された専門分野ごとに基礎理論と応用技術を極めていきます。しかし、実際のものづくりの現場では、この多岐に渡る理論と技術を創造的に組み合わせていくことが求められます。レーシングカーという製品を完成させる本プロジェクトは、授業で学んだ各分野の理論と技術を繋ぎ合わせて更に極めていくとともに、ものづくりの現場で求められる様々な能力を高めていくのに大変有効な演習です。卒業後のものづくりの現場において、必ず役立つ経験であると信じています。勝利という結果を求めるだけであれば、適切な商品を外部から調達して活用し、部品内製率の高さには拘らないとの考え方もあるでしょう。しかし、MONO Racingは学生自らが技術を駆使し、試行錯誤しながらアイデアを具体的な形に実現していくことが意義深いと考えています。今後も部品内製率の高さを強みとして、技術力の向上を追求し、機能、見栄え共に完成度の高い、ものつくり大学らしいマシン作りを目指します。

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