第2連絡橋の床板補修工事が完了

11月末に第2連絡橋の床板補修工事が完了しました.この橋梁はガラス繊維強化ポリマー(GFRP)製のトラス橋です.格点にはステンレス板のガセットプレートを用いて,ブラインドリベットで接合しています.この橋梁は本学の実習で2007年に完成しています.当初,木製床板を用いていましたが腐朽劣化が進行したため,2017年にFRP複合床版に取り換えました.その床版の一部にふくらみが生じたので,今回,学生さんが取替工事を行いました.本学では,このように実寸大の施工を行っています.このような経験が,将来学生さんの役に立つと考えています.

 

当初の木製床板

 

FRP複合床版取替え後

 

高所作業車の移動(学生が運転講習を受けて免許を取得しています)

 

ブラインドリベット撤去

 

不具合床版の撤去,通行止め

 

載荷実験による性能確認

 

表面のすべり止め舗装の施工

 

床版取替え(FRP床版はハニカムコア構造であり,1枚50kgです.)

 

床版取替え

 

取替え床版設置

 

設置完了

リニューアルした草加市の木橋の開通式が行われました

11/29,本学でリニューアルしました,草加市の木橋である中根ふれあい橋開通式が行われました.はじめに,主催者である草加市長の山川百合子様より,ご挨拶がありました.ものつくり大学への感謝の意を表されて,感激しました.

ものつくり大学学長の國分泰雄先生から,このような研究の機会を与えて頂いた草加市に感謝の意と祝辞とを述べて頂きました.また,町会連合会会長・中根町会会長の榎本武彦様より,町内の歴史等の紹介と中根ふれあい橋の苦労話等がありました.さらに,草加市議会副議長の田中宣光様から祝辞があり,中根ふれあい橋の重要性と本学への感謝の意を述べて頂きました.

リニューアル前後に対象橋梁の運搬と架設を行っていただいた,ナガヤス工業の大根田長政社長も来賓として同席されました.(ナガヤス工業さんは本学のインターンシップでもお世話になっております.)その他,町内の多くの方々が参列されました.

本学建設学科講師の芝沼健太先生と建設学科4年の鹿倉蓮さんから,補修前の腐朽状況と樹脂やFRPによるリニューアルの方法の説明がありました.

最後にテープカットと渡り初めを行いました.

本橋のリニューアルに研究面や施工面で協力いただいた,大学院の平田桐也さん,本学芝沼研究室の皆さん,樹脂やFRPの施工を指導いただいた日鉄ケミカル&マテリアルの秀熊佑哉さん,GFRPサンドイッチ床板を製作いただいたコムテックの方々に感謝致します.

 

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補修工事を行った中根ふれあい橋

 

草加市長の山川百合子様

 

学長の國分泰雄先生

 

町会連合会会長・中根町会会長の榎本武彦様

 

草加市議会副議長の田中宣光様

 

本学建設学科講師の芝沼健太先生と建設学科4年の鹿倉蓮さん

 

参列者の様子

テープカット

 

渡り初め

 

中根ふれあい橋

弾性合成桁の載荷実験が完了!

今年度の実験が終盤を迎えました.昨年度に引き続き今年度もNEXCO総合技術研究所,関西大学,大阪工業大学および本学との共同研究を行っています.本研究の目的はコンクリート床版と鋼桁の接合部において,頭付きスタッドというずれ止めが少なくなった場合の合成挙動を確認することが目的です.

8月からコンクリート床版を製作するなど様々な準備を行い,11/19に最後の実験が完了しました.とてもよい実験データが得られたと思います.鋼桁を提供していただきました研究協力者の高田機工様など各種ご協力いただきました皆様のお陰です.また,実験計画,図面作成,工程計画に始まり,型枠,鉄筋組立,打設,試験体設置,ひずみや変位の計測準備などの作業を100%研究室の学生さんが行っております.このような機会を通じて学生の皆さんが成長することがよくわかり,とても嬉しく思います.

プレキャスト床版を用いた弾性合成桁の載荷実験

   

実験に立ち会っていただきました共同研究メンバー

2024年度インターンシップ成果発表会

11/21,本学2年生のインターンシップ成果発表会がありました.発表に先立ち,インターンシップを受け入れていただいている企業様のうち,10年以上の実績のある企業様へ感謝状をお贈りさせていただきました.

成果発表会においても,学生さんの成長が確認できました.生活習慣も早寝早起きに変わったことなど,とてもよいと思います.授業の一環として実施する40日間のインターンシップなどを通じて,学生さんの成長を今後も支援していきたいと思います.ご協力いただきました企業様に感謝いたします.

 

インターンシップ永年受入受託企業感謝状授与式

   

インターンシップ永年受入受託企業の方々との懇談

   

成果発表会の様子

鋼構造シンポジウムで優秀講演者賞を受賞

11/15に鋼構造シンポジウムが開催され,ものつくり大学大学院1年の小林駿さんが優秀講演者に選ばれました.このシンポジウムは日本鋼構造協会が主催しており,少し厳しいアブストラクト査読付き投稿論文を発表するもので,建築と土木の鋼構造研究者が集まります.発表論文タイトルは,「プレキャスト床版を有する弾性合成桁の中間支点部挙動に関する実験研究」であり,NEXCO総研,関西大学,大阪工業大学との共同研究になります.前日のゼミで発表練習した時は不十分な点が多々ありましたが,当日は格段に上手でした.おめでとうございます.指導者として成長する姿を見るのがとても嬉しいです.重要な実験が集中している時期を乗り越えての受賞であり,普段から努力している成果が現れたのだと思います.
 

座長から表彰状を授与

 

真剣にプレゼンしている様子

 

以前より髪型がよくなっています