
今年も自由の森学園さんにお世話になり,研究室の学生で林業体験。

普段,大学で行う木造系実習の木材はもともとは樹木なのです。当然ですが。そういう背景を学び体験することが大切。


飯能の西川材(スギ)で制作された,教室のロッカーや内装も見学させて頂き,学生らも大変貴重な機会となりました。

本学の特に3年生の皆さん。研究室配属が近いこともあり,下記の日程で研究室ゼミを公開するので,都合よければ気軽に覗いてみて下さい。
・6/20木 3,4限 @B2040セミナー室
・7/11木 3,4限 @B2040セミナー室
卒研などの意見交換をしています。お茶菓子,コーヒーなどしながら。
途中入退出OKです。途中から参加の場合はノックして入室して下さい。
既に参加予定の3年生もいますが,参加の場合は予めメール等で返事頂ければ幸いです。
※6/27木,7/4は研究室ゼミで外部見学会等のため,学内開催はない予定です。
※上記以外でも,研究室訪問など気軽に相談ください。
よろしくお願いします。
建築学会埼玉支所主催,
第19回埼玉住まい・まちづくり交流展2019@行田
2019年4月20日(土)は本学にて,基調講演:藤村龍至 氏
「埼玉の地域課題と建築による解決をめざして」
私は司会進行役,コーディネーターでした。
4月21日(日)は行田市商工センターでリレートークを行いました。今後の行田市の足袋蔵などの活用について議論し,あらためて若い世代がどのように行田のまちで暮らし,学び,働いていけるのか考えさせられました。
ちょうど年に1度の行田市の足袋蔵巡りの日でもあり比較的,多くの人に見て頂けたと思います。
本学からは主に八代研と戸田研が行田に関するパネルを出展し,準備運営などほぼ当研究室の学生が担い,大変でしたが貴重な経験となったと思います。
3月卒業式前に,2018年度卒業生の卒業設計のオフィスの木質インフィル空間が施工完了。卒業設計を単なる絵空事に終わらせず,できる限り実際の空間としてつくり上げることを目標にしてきたので,時間はかかりましたが大きな価値になりました。施主さん、学生メンバーの底力のおかげです。
比較的,間口の狭い空間に対してスギの木質フレームを連続させ,空間に奥行きや広がりを与えました。
賃貸のため既存の仕上げを傷つけることなく組立・解体が容易な接合部としており仮設的でありながら常設させることが,一つのコンセプト。
各座席の後方を広くしたのは,デザイン事務所のため所長がスタッフの画面を見やすくコミュニケーションを取り行き来しやすいこと,早朝一人でゴルフの打放し練習スペースの確保でもあるのです。
出入り口手前には連子格子によるパーテーションをおき,視界を閉じたり開いたり,菱形の断面形状の格子が動いて調整してくれます。
スギの柱と梁の接合部を金具で締めると,両側の壁面に対してテンション(突っ張り)となり強固にフレームが自立。フレームは狭小空間に奥行きを増すことに加えて構造の特徴でもあります。(施工の様子は下記動画)
竣工約2週間後には木質化されたデザイン事務所で,使われ方を観察調査しました。
フレームは緩やかに仕切り,コミュニケーションも保って仕事もはかどる様子。物理的なテンション構造ですが,気持ちのテンションも高まったのかもしれませんね。
2019年3月15日,卒業式でした。
2期生のメンバーも卒業です。配属後約1年半,とくに4月からの卒研を始めた約1年は早かったです。
それぞれマイペースなメンバーでいろいろありましたが寂しいものですね。
振り返ることなくあっという間。保護者の皆さんも多くお越し頂き感謝します。
2月5日は ,さいたま家づくりネットワーク主催の「次世代の勉強会」で富士見市の荒引工務店モデルハウス見学と同じ場で,「今後の多様な働き方」というテーマで教員:戸田がお話しをさせて頂きました。
主に地域工務店の次世代を担う,二代目三代目などの若い社長や社員の方々に向けて,本学のインターンシップや研究室での木造建築教育などについて緩やかな?お話しをしました。
学生らも参加してZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の
モデルハウス を堪能しました。気密断熱性能に優れた住宅で,外皮の断熱性能等を大幅に向上させ,室内環境の質を維持して省エネルギーや再生可能エネルギーを導入することで,年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅です。
室内はその性能でかなり温かく,さらに熱い話や聴衆者のおかげか,汗ばむほどでした。
インターンシップでお世話になった2年生の頃の画像と今,3年生になった本人にも登場してもらい,感想を述べました。
モデルハウス で学生らと工務店の社長と記念撮影です。今回,木造でも国産スギの活用を主とした取組みを紹介したので,皆さんスギの樹冠を表現したスギマークポーズです。
スギダラケ倶楽部埼玉支部のメンバーも来られ,大いに交流が図れました。
地域工務店の未来の可能性は大きいはずです。そんな取組みに1人でも多くの学生に賛同してほしいと思います。
2018年度の卒研(論文・設計・制作)発表会が2019年1月30日(木),31日(金)にありました。
戸田研究室からは論文1名,設計4名,制作2名の発表が無事に終わりました。年末年始は教員としてもがんばりどころで,彼ら彼女らと伴走しながらここまできて,発表を見守るときは,わが子のように心配するものです。
とくに設計の学生は作業量も多く苦労しましたが,2期生となる今年のメンバーの評価はかなり高かった印象です。
オフィスの木質化実施計画 では都内の銀座にあるデザインオフィスを木質化するものであり,卒業制作と設計の連携も試みました。賃貸オフィスへの影響を最小限にするため,組立・解体が容易な仮設的木質フレームの連なりが,狭小空間に広がりを見せます。
多世代型シェアハウス「かけはし」戸田市空き家改修計画では,戸田市の実際の物件を題材に解体・実測調査を行い,研究室のプロジェクトとしても進行させました。 お世話になった,埼玉建築士会や施主様も本学にお越し頂き,声援と貴重なコメントもいただけました。
学生自身の父親の山林の敷地を題材に,木造工房を自力建設するテーマで取り組んだ,いすみ市・山林の生長する工房です。木造フレームがボヘミアンな(遊牧的な)感じで斜面に沿って連なる形は,これからの高齢化社会のライフスタイルや森林資源の活用に貢献するものです。
保護者の方もお越し頂き,学生の4年間の集大成をお披露目できました。これから社会に出ても,卒研で培った粘り強い思考やものづくりのモチベーションを維持・向上していってほしいですね。
またまた,戸田市のあいパルにて学生と埼玉建築士会の皆さんでワークショップを開催しました。
戸田市内にある空き家の改修を行っているメンバーで市内での活動の一環として貢献させて頂いていますが,
メンバーで計画した空き家バンクだけでない戸田バンクとして多様なまちの問題を解決する拠点づくりが背景
にあります。このような催しで市内や市外の多くの方々と出会えることも醍醐味です。
今回は主に以下の内容を実施しました。
・当研究室はピンボード(木材に釘を打ち,色輪ゴムでカタチをつくる)
・建築士会はストローハウス(色付きストローとゼムクリップで立体をつくる)と設計作品パネル展示
学生も建築士の方々も訪れた子どもたちや保護者の方々ともども楽しい催しとなりました。
ストローハウスもピンボード(くぎわごむボード)も様々な色が映えて子どもたちが喜んで作品を持ち帰る
笑顔が印象的でした。
子どもの発想力は無限で,大人が驚くばかりです。ものづくりの力は計り知れないですね。
大学では身近な木材や道具,工具も,一般的には新鮮に見えるものであり,
そういうことが,単にものをつくるだけでなく人や地域をつくる,つなぐことにつながるのだ
とあらためて思わされました。
戸田市は埼玉でも若い世帯が多く,まだ先に思える空き家対策の取組みですが,戸田市という
地域がもっとPRされるように,今回のような取組みも含めて,当研究室でも動を継続していきます。
市長や多くの議員さん,地元や市外の方々に来て頂き感謝します。
戸田市の水ペットボトル「戸田の水来(みらい)」や日本酒「埼玉戸田かけはし」があることも
初めて知ったばかりですが,分野は違えど私たちの取組みと趣旨は同じだと思うのです。