研究室3年生と都内へ木質空間・建築の見学会に行きました。
新木場にある木材会館は竣工当時に見学した依頼でしたが,ずいぶん外壁の木材がコンクリート打ち放しに馴染みつつあるようでした。
お馴染みのスギマーク・ポーズで記念撮影。
コンクリート打ち放しの型枠には杉板が使われており,綺麗な木目とエッジが浮き出ています。
内部の最上階ホールではちょうど床板の研磨が行われており,黒ずんだ木の色がみるみるうちに白く蘇っていました。僅か0.数ミリ削るだけでこのように変わるそうです。
宴会場のステージにある軽やかな木立も目を引きました。
下部はダボで上部は欠き込んで接合されているようです。
1Fホール横スペースの壁面も木材の積載感が凹凸を伴い躍動感をもたらしているように思いました。
続いて,(株)内田洋行・パワープレイスの社屋見学をしました。
スギダラケ倶楽部の事務局も兼ねており,担当部署のフロアは特に国産材を活用した木質空間が目を引き,スタッフの皆さんも心地よく仕事をされているようでした。
スギを用いた活動のレクチャーも受けて学生たちの理解も深まったようです。
その後,同じビルの会場で毎月行われている「屋台大学」を聴講してデザイナーの若杉浩一さん
の熱く楽しいお話しも聞けました。
目先の経済価値だけでなく共感価値をあらためて意識して行動していく必要があります。
そういうことを木質空間で日々リラックスして思考し実践していける大人を見習ってほしいものです。
学生も社会人の働く環境や言動を目の当たりにして貴重な経験ができたと思います。