長野木造山荘の増改築設計・施工2

現場での検討内容も多く、大工さんらの知恵や技術を目の当たりに学生らもよい経験になっている様子。

既存部と増築部の取り合い
小屋裏

小屋裏は,なんとか寝転べるくらいで,太陽光発電の機材などの物置として使用予定。

増築部の内装

壁面はスギの無垢板を横張り。フローリングは工務店の既製品の突板余材を活用。本来は床も無垢板を張りたいが,余材を活用するという意味では施主の予算や工務店の材料ストックなどの状況に配慮した。

左:内装の小屋回り・右: 外部の筋交いや雪囲いを渡すための十手金物

内装は設備関係も入り、小屋裏の壁張りが進行。 外部は増築部分の筋交い補強や積雪対策の囲いを渡すための十手金物が付いた。現場担当学生からの日報と写真が毎晩届く。

小屋組み周りの火打ち梁に施された仕上げ

小屋組の火打梁は細かに板張りして上下の凹凸を納めた感じに。合板と無垢板の木目のコントラストも面白い。

内装はほぼ完了。

木造軸組みの減築 移設と改築へ 現地編「基礎」

学内の作業を終え,戸田市内の現場です。基礎工事はプロに任せ,他は概ね監督と作業を学生らが担い,8月半ばから11月下旬まで軸組の建て方と下地・外壁・屋根仕上げ迄が当研究室学生の施工範囲です。

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基礎配筋

基礎配筋が完了し,右側手前が離れ家、左手奥が母屋(昨年度の卒業設計学生案:蔵改修の基本計画)です。いずれもベタ基礎です。 離れ家は平屋で4坪の水回りと土間や縁側スペースで,ここに実習の木造軸組を移設・改築します。

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配筋チェック

炎天下のなか,学生らによる基礎配筋確認の学習です。 2年生インターン生が習ったことを、4年生ゼミ生に説明する予定がいつの間にか逆転しました。

下の写真の手前側,土間の長方形の型枠は飛び石を埋めるスペースです。立ち上りは縦筋と横筋を溶接したユニット鉄筋のためフックはありません(下の写真:基礎配筋詳細)。 やがて見えなくなる所を学ぶ貴重な機会でした。

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基礎コンクリート打設
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基礎配筋詳細