長野上諏訪/茅野市の建築見学

例年,夏休みなどに研究室の合宿を行っていましたが,今年度は感染症のためこれまで自粛でした。ようやく状況が少し落ち着いたころ,4年生と3年生の有志で長野方面を見学しました。

リビルディングセンタージャパン:古材の建具で仕切られたカフェ 

研究室プロジェクトとして昨年から長野県飯山市方面の木造山荘の改修設計をしており,その視察も兼ねて,諏訪市のリビルディングセンタージャパンを見学しました。

リビルディングセンタージャパン:カフェの古材によるカウンター

アメリカのポートランドにあるリビルディングセンターの日本版で国内では唯一の場です。 古材をレスキューしてディスプレイ・販売する実践に感嘆。 併設のカフェからも多くの古材が見え, カフェのファサードの古びた建具を複数設えたデザインや コーヒーメーカーもインテリアにするなど,空き家改修をする上でも参考になる取組みでした。

続いて茅野市の神長官守矢史料館・高過庵など藤森照信氏設計の建築群を見学。 資料館はRC造の上に土壁や木造の小屋組があるとは驚きでした。てっきり木造と思っていたわけです。 屋根は鉄平石,外壁の木板は自然風化で黒ずんでいました。焼杉ではないようです。藤森氏が45歳時の設計で私もそろそろ実際の建築設計をしよう!と思わされた次第。

神長官守矢史料館

高過庵の基礎はコンクリートの上から樹皮で覆われていたり,こちらも色んな気づきがあり,建築も直接見ることで多くの発見があるわけです。

最後は諏訪湖。アニメ映画「君の名は」のモデルになった場所の夕景で一息。建築もこういう風景を形づくるものになるとよいと思うわけです。