研究室ゼミ合宿2017@京都3日目

ゼミ合宿3日目は舟屋で有名な町,京都府伊根町です。

ここは「伝統的建造物群保存地区」(略称:伝建地区)という全国各地に残る歴史的な

集落・町並みが保存された場所の一つです。

2日目の美山町茅葺民家の景観が山村,中山間地の伝建地区とすれば,

ここは港湾,海の伝建地区といったところでしょうか。

 

船の収納スペースが家の1階部分にあり,海と連続した構成にあります。

 

 

次に,宮津市の天橋立を見に行きました。曇天でしたが見事な松並木の連続的な風景がありました。

遠景,近景ともに情緒のある貴重な空間でした。

芝生から遠景,砂浜から近景としてそれぞれの集合写真です。

砂浜では学生らが「戸田研 天橋立2017 09 06」と描いてくれました。

 

 

自然にできた地形の不思議さが現在にも残る見事な空間だと思います。

今回のゼミ合宿は旅行的な要素もありますが,建築を学ぶ上で空間や風景(景観)を実際に体感することが,

単に図面の描き方やモノの制作技術に勝る劣らず大切な視点ということを学べたと思います。

研究室ゼミ合宿2017@京都2日目

ゼミ合宿2日目は茅葺民家で有名な町,京都府南丹市美山町です。

ここは「伝統的建造物群保存地区」(略称:伝建地区)という全国各地に残る歴史的な

集落・町並みが保存された場所の一つです。

 

整えられた「景観」としての魅力はさることながら、

いくつかの茅葺き民家には住まいとしての生活感のある「風景」も見られます。

現在も茅葺の葺き替えが行われており,貴重な技術継承でもあります。

 

美山町の大野地区では教員がかつて携わっていた美山木匠塾(もくしょうじゅく)の

見学をさせて頂き,参加校の京都府立大学と摂南大学との学生メンバーと交流を行いました。

 

 

宿泊は茅葺民家も敷地内にある河鹿荘で,美山牛乳も美味しくリフレッシュできたようです。

研究室ゼミ合宿2017@京都1日目

9月4日~6日まで京都で戸田研究室のゼミ合宿を行いました。

4年生10名,3年生2名,教員1名の合計13名で,各所を巡りました。

1日目の最初は,京都府立大学の環境心理行動学研究室(松原研究室)のゼミ見学をさせて頂きました。

普段,私たちが行うゼミと比べ,松原先生と学生,学生同士の意見交換も活発で大変,励みになりました。

 

稲盛記念館会館前で戸田研,ゼミ室で松原研と戸田研の記念撮影。

次に,横内敏人建築設計事務所で横内先生から,木造の事務所,ゲストハウス,庭園などをご案内頂きました。

 

東山の山麓の由緒ある場に,爽快で謙虚な佇まいの空間が点在しています。

先生いわく,「住宅は開口部が全て」とのことで,内外の繋りを窓からの風景,床と地面との高さ関係,

家と庭の関係から見ているようでした。断熱や構造にも配慮された設計であることも説明頂きました。

 

基本的には手描き図面のより木造の納まりやスケールを身に付け,現場での変更も,

スケッチにより対応しやすいとのことでした。

プレゼン時のスケッチと完成写真を見比べると,完成後の実際の空間とほぼ同じように

仕上がっていることが分かります。これには設計を目指す学生らは驚きを隠せない様子でした。