インド アムラワティへ

教員が出張で初めてインドに行きました。2月23日〜3月1日迄の約1週間の滞在でした。

 

成⽥から約10時間のフライトとムンバイからの道路渋滞,
翌日ほぼ丸1日かけて列車移動の長旅で現地の目的地に入りました。
デカン高原付近,内陸部のアムラバティという郊外の大学等を視察しました。

 

インドの学生たちの積極的で熱心なプレゼンをたくさん聞いて元気を頂いた気分です。

ゆく先々で多くの人と出会い,歓迎され記念撮影を求められたことも印象的です。

 

 

また,とくに女性は地面に砂で絵を描く(コーラム=砂絵)ことがあり
大学学舎の入口付近に歓迎の意を込めて描かれており,その美しさが印象的でした。
建築系のスケッチやドローイングも秀逸だったため,そのような習慣の影響もあるのかもしれません。

 

 

本学,当研究室の学生らにも伝えて,よりいっそうの積極性を期待したいと思います。

 

 

現地マラティー語で覚えた主な⾔葉は,

パニ,パニ  水,水
ノコ,ノコ もうお腹いっぱいです
マラ ナム 〇〇 アヘ 私の名前は〇〇です。

異文化体験を経て,いつかまた旅もしてみたいと思わされました。

川上村木匠塾20周年記念フォーラム 2018年2月10日

2月10日に奈良県川上村で教員がシンポジウムパネラーとして登壇しました。

川上村木匠塾(もくしょうじゅく)は教員が大学生だった約20年前に参加していた,

木を使ったものづくりワークショップで関⻄の建築系大学が現地の吉野林業のスギ材を使い,

ベンチや休憩小屋など地域に役立つものを制作する活動です。

講演では,スギをアピールするためのポイントとして木匠塾の参加学生の影響として,
「内発的動機づけ」に着目できることを説き,有能感や達成感がこの活動の持続性になっており,
社会に出てからも人と人などの「つながり」に期待したい旨を述べました。

 

私のヘアスタイルが尖った形なのはスギの姿形をイメージしていることも(笑)。
この活動が博士論文の一テーマでもあり,今の活動の原点でもあります。

懐かしい村の方々,OBOG,大学教員らとの再会や今回のシンポジウムゲストとの出会いもあり,
今後も活動はもちろん村と学生の関わりも深くなってゆくことを願います。

卒業研究提出!&お疲れさま会。

1月27,28日に卒業研究の発表会を無事に終えました。

27日は卒業論文,28日は卒業設計の講評会でした。

戸田研究室は1期生であり,いろいろな先生方からの質問も多く頂けたのではないでしょうか。

 

とくに卒業設計では午後からの展示作品の前で講評会を行い臨場感あふれる雰囲気でした。

審査員を目前にコンセプトなどを説明して質疑対応するなど,図面や模型とともに

コミュニケートする手段を臨機応変に使い分けることが大切です。

 

意思を上手く伝えられた学生もいれば,もっとこう言えば良かった等と思った学生もいたでしょう。

指導教員としても研究室の学生らがどのように対応するか親のような思いでい見届けました。

 

 

講評会後はその場で懇親会をして各教員から,ひと言,総評などを述べてゆきました。

本学の卒業設計でこのような講評会をしたのは初めてとのことで来年度以降も継続と発展が期待されます。

 

 

 

2月6日には主に作業場となった寮の和室で模型写真撮影と慰労会を行いました。

研究室3年生の8名が4年生10名のために鍋料理をふるまい,来年度につなげる良い機会でした。

4年生1期生10名,無事に卒業判定を頂き,来月の卒業式を迎える予定です。

大阪芸大建築学科50周年記念展覧会出展

2018年1月27日,28日に,大阪あべのハルカスにて,

教員:戸田の母校,大阪芸術大学芸術学部建築学科50周年記念展覧会に研究者として出展しました。

主に,約20年前,芸大時代の活動と専任教員として建築の教育研究を始めた2013年の麻生建築&デザイン専門学校時代から,

現在のものつくり大学での活動をまとめた記録です。

日本建築学会 建築雑誌2018年1月号 論考掲載

日本建築学会の建築雑誌2018年1月号に教員:戸田の論考が掲載されました。

No.1706 1月 01 建築と学び
特集= 02 デジタル(のよう)に学ぶ

木のものづくりが育む学生のモチベーション -木匠塾に取組む学生への調査から-

伝統的な建築の学会誌であり,貴重な機会を頂き感謝します。

卒業研究提出前!研究室ゼミの様子

年末年始も過ぎて,学生らは卒業研究の作業,教員は指導や確認等に忙しい日々が続いています。

約1年半いっしょに活動や研究,設計などに取組んできたメンバーともいっしょに過ごす時間は

あと僅かとなりました。

 

当研究室の今年度の卒業研究は,論文が5名,設計が5名,合計10名を着任初年度から受け持ち,

それぞれ個別テーマにしたこともあり,とても慌ただしく感じますが,

学生らも教員も充実した時間を過ごせているはず!?です。

提出前のゼミでは設計はとくに自らのテーマをどのように表現するか,

展示してプレゼンテーションのイメージを高めます。

残りの必要な作業も把握でき,他の学生からも指摘を受けたり,

疑問や良くするためのアイデアを共有できます。

 

模型やパネルを集中して制作するために学生寮の和室に泊まりこんで作業を行っている学生もいます。

そこでもやはり図面を壁に貼り,状況を視覚化して意識を高めています。

卒業設計の学生一人は実際に施工まで行います。上棟の様子と模型の写真です。

 

卒業論文では,とくに発表の質疑応対練習を発表会当日の会場で念入りに行いました。

テーマは違えど,建築計画系(環境心理学分野)で人間の心理に着目した統計的,記述的な

分析を重視した内容にしている点はほぼ共通です。

緊張はしていますが,自ら考えたことを分かりやすく伝えることや,柔軟な対応力をこのような場で

身に付けてほしいと願います。

 

さあ,1月27,28日はいよいよ卒業研究発表会です。ぜひお越しください。

卒業論文 5題

  • 「おひとりさま空間」の実態に関する研究 ー『新建築』誌からみた飲食店を事例としてー
  • 木工教室の実態に関する研究 ー埼玉県及びその近郊の工務店等を事例としてー
  • 学生寮の狭小な浴室環境が心身に及ぼす影響に関する研究
  • 緑が人間の心身に及ぼす影響 ー大学の畑と公園における世代による緑の求め方の違いー
  • 住宅の省エネルギー基準の妥当性に関する研究 ー埼玉県秩父地域における夏期の暮らし方を事例としてー

卒業設計 5題

  • 「うち」と「そと」のアクティビティ ー茨城県高萩市駅前空き地におけるオープンスペースの計画ー
  •  反転的集合住宅 ー柏市豊四季台団地の再生ー
  • 祖母の居場所と暮らし方 ー東京都足立区の店舗併用住宅と貸家の改修計画ー
  • 個人史から繋ぐ未来の公共的戸建住宅 ー東松山市下押垂地区におけるコミュニティの再生ー
  • 農村地域の高齢者住宅の実施計画 ー茨城県東茨城郡茨城町での「離れ」の設計・施工ー

都市を市民のリビングへ IKEBUKURO LIVING LOOP 参加!

11月18日(土)19日(日)に,池袋駅東口付近のグリーン大通りで

IKEBUKURO LIVING LOOP に研究室の学生とその仲間たちで参画しました。

 

「都市を市民のリビングへ」がイベントの趣旨で,

昨年お世話になった,無印良品のOPENMUJIスギダラケ倶楽部として

当研究室が,鳴木杉バードコールのワークショップで協力しました。

初日は雨のち曇りでしたが,各地のスギダラケ倶楽部の皆さんのご協力を得て,

多くのお客様にお出で頂きました。

 

 

少し,ペーパーで卵型のスギの木を磨く作業に力を要すようでしたが,

苦行?的にもくもくと集中して作業をすることを好む人や,

制作キットや完成形にして販売したり,工夫をして楽しめたと思います。

 

都市を市民のリビングにという趣旨に基づき,普段,学内で行う木工も屋外の公開練習として実演しました。

夜は各地のスギを愛する人たちとのスギ談義で今回のワークショップの準備の様子などもプレゼンしました。

二日目はコツをつかんだ学生らがコツコツと地道に,呼び込み,宣伝を続け,結果的に大?盛況でした。

学生らも準備や現場で分かったことを実践したり,多くのことを現場で学べたことでしょう。

 

今回のイベント会場近くにある池袋南公園や様々な屋台などを見ても,

これから建築やまちづくりを学ぶ学生にとって,最先端の空間の使われ方が体験できたのではないかと思います。

卒業研究で秩父市へ。山,木材,まちをみる。

学園祭も終わり,4年生は卒業研究の追い込みの時期です。

研究室メンバーの一人が,出身地の埼玉県秩父で夏の暮らし方に関する研究をしているため,

秩父の山と木材等を地元企業の方々にご案内して頂きました。

 

 

秩父は海抜(標高)約240メートルの盆地で,夏は暑く冬は寒い,埼玉県内でも気温差のある地域です。

日本各地にみられるような急峻な地形から樹木を伐採して木材に加工するまでの一連のプロセスを見学

しました。その中で様々な機材や道具,多くの人達の労力を要することが実感できたことでしょう。

 

 

木材がさらに木造建築として普段,多くの人たちが過ごす場所にあるわけですが,

私たちはその背景とプロセスをどれほど理解しているでしょうか。

すっかり紅葉も見ごろで,秩父の武甲山のポーズ?をとり記念撮影。

外に出て見たり聞いたりしたことが,きっと卒業研究にも活かされることを願いつつ,

学生たちの伴走をする日々が続きます。

 

学園祭。戸田研究室のロゴマーク完成! 

学園祭にあたり,3年生のメンバーが戸田研究室のロゴマークをデザインしました。

研究室の看板や研究室紹介パネル,各自の名刺にも採用され,今後とも活用されそうです!

 

出店ではU字溝に鉄筋を敷いて焼き鳥を焼くなど本学の建設学科らしさ?かと思います。

 

卒業設計の中間講評会では現段階の模型を展示する等,卒業設計の追い込みに向けて

自身の現状とこれからやるべきことを少しでも把握できたと思います。

左官ワークショップでは,タイルを貼るコースター制作など子どもも楽しめる企画がありました。

卒業生(1期生)が主体的に行っており卒業しても大学に貢献する姿勢は見習うべきものです。

開学当時よりずいぶん大学らしくなったというコメントは当時の教員と学生がともに築きあげてきた

ことを実感させられました。

 

 

また,学生の保護者の方が学生が使っている場を見に来られました。

親子で記念撮影(掲載許可済)。先日つくったバードコール:鳴木声を贈呈して喜んで頂けたようです。

空き家の実測。戸田研,戸田市へ。

先月から埼玉県建築士会のメンバーと市のご協力を得て,

戸田研究室は,戸田市の空き家対策に協力しています。

 

JR埼京線には,北戸田,戸田,戸田公園という市内の駅があり,荒川に近接する位置には

戸田市の漕艇場があり,大学生のボート部が練習や大会を行ったり,競艇場も有名です。

 

今回は空き家の共同住宅の外回りと室内を建築士3名の方々のご指導を頂きながら,

3年生のメンバーが実測に協力させて頂きました。

 

学内の設計演習などではなかなかできない貴重な経験で,

学生らも建築士の皆さんの説明が分かりやすく勉強になったようです。

 

今後,CADで実測図に起こして計画案などを提案する予定です。