建築学会埼玉支所役員会

建築学会関東支部には埼玉支所などいくつかの「支所」があるということを埼玉に来て知りました。

他の地域では〇〇支部でおよそ留まっている思いますが,関東支部には各「支所」があります。

昨年度からこの埼玉支所の幹事を務めており,4月の寄居町の交流展も終わりその報告と新年度のこと等の話がありました。

毎回,会合が終わると支所長始め,他大学の幹事メンバーでお決まりの日本酒の店で一杯付き合います。

今回は支所長はじめ,千葉大,小山高専,東京電機大,早稲田大の各先生方と。

埼玉支所長は地元工務店のご年配の代表者で,近年,若手の大学教員のメンバーも増えて平均年齢がやや下がったようです笑。

学会活動も研究だけでなく様々な行事の運営やら事務的な作業もあり,学内と状況は変わらないかもしれません。

いかに単純な事務作業等を効率化して,本来やるべき研究等を進めるか。

大学教員や学会会員の意識と行動が問われますね。まあこういう場は貴重な情報交換や励みとなる場でもあります。

千葉県いすみ市へ,卒業設計の敷地見学

学生の卒業設計の敷地見学へ千葉県いすみ市まで行ってきました。

JR外房線の長者駅で車で迎えに来てもらい,里山らしき山麓の現地へ小雨の中,訪れました。

学生の父親が購入した土地ということです。新緑に覆われ清々しい場所でした。

「いすみ環境と文化のさと」の展示模型では,丘のような山がひだ状に田畑の拡がる平地に入り組んでいることが分かります。

敷地に隣接する「いすみ環境と文化のさと」の取組みと上手く連携したり,

二地域居住や自給自足的な暮らし方をヒントに卒業設計のコンセプトを決める予定です。

戸田市空き家改修打合せ

恒例となりました埼玉建築士会青年部メンバーと戸田市空き家改修の打合せ。

I邸の敷地を見学し,あらためて広大な場所にある母屋と蔵,庭を眺めていろいろ考えました。

庭には市の指定樹木シイノキが立派に生長しています。

私有地に公的な位置づけの樹木があることは不思議な魅力ですね。

隣地の駐車場との敷地境界杭もありましたが,領域が曖昧なところも面白い敷地です。

来月にはまた実測調査の予定です。

2018年度 春 新年度スタート

あっという間に何度末が来て新年度を迎えました。

ものつくり大学建設学科の今年度入学者数は約190名でした。

戸田研究室は大学院1年生1名,学部4年生8名の計9名でスタートです。

夏にはまた新しい3年生も加入してくるのが楽しみです。

今年は桜が早く,入学式には葉桜で,授業も始まりまた日常の大学の雰囲気に戻りつつあります。

卒業生いわく,私の口癖は「それは,あかんで」のようです。

今年度は「それは,ええで」を多く発言できるように努めたいと思っています。

京都府立大学 地域貢献型特別研究 口頭発表を行いました。

2018年3月20日は母校,京都府立大学の稲盛記念会館で地域貢献型特別研究の研究発表会でした。

共同研究者として教員の戸田が,美山木匠塾の学生参加者の感想文の分析経過を発表させて頂きました。

   

主にテキストマイニングという計量テキスト分析ソフトを使った方法で,

感想文のテキストを量的かつ質的に分析して活動効果を考察します。

今後の地域活動にもフィードバックできればと思います。

懐かしい,松原研究室からの外の風景と窓辺の緑です。社会人博士後期課程で学んだ日々を思い出します。

夜の京都タワーや四条の路地を歩きながら眺め,束の間ですがリラックスもできました。

今後も京都での研究活動も進めていく予定です。

戸田市空き家リフォームプラン展示会

昨年より当研究室で協力している埼玉県戸田市の空き家リフォームプランを3年生主体で提案しました。

 

戸田市まちづくり推進課と埼玉建築士会青年部のメンバーと連携して,

既存住宅(空き家)の実測を基にした,戸田市が求める「子育て支援住宅」の提案です。
周辺地域の環境を調査して,空き家を子育てしやすい住宅の改修案として図面パネルと模型等で展示しました。

日時・場所
3月17日(土)〜3月18日(日)午前9時30分〜午後4時まで @あいパル1階市民ギャラリー
3月19日(月)〜3月23日(金)午前9時30分〜午後4時まで @戸田市役所2階ロビー

 

 

トダバンクという空き家バンクを含めた様々な地域に必要な用途を持たせた拠点の提案や,

木育コーナー等も設けて,老若男女で助け合う地域の暮らし方を演出した展示空間としました。

多くの地域の方々に来場頂き,生の声を聴けたこと等,貴重な経験となりました。

新年度から継続的に戸田市の空き家対策について研究室でも取り組む予定です。

2017年度 卒業式 戸田研 1期生

2018年3月16日,卒業式でした。

戸田研究室としての1期生10名ありがとう!おめでとう!

始まったばかりの研究室をよく選んでくれました。1年半、プロジェクトや卒研など充実した日々は一生の宝物です。

いつものスギ(杉)三角ポーズと笑顔で最後の集合写真。

この場所で長い時間,研究や設計活動に励みました。

とくに女子3名はそれぞれ個性的でした。

寄せ書き,手作り木時計,花,コーヒーなどを頂き感無量です。

研究室パーテーションの柱にそれぞれの身長を慎重に記して,これからのみんなの伸長(力の伸び)を期待します!

卒業研究提出!&お疲れさま会。

1月27,28日に卒業研究の発表会を無事に終えました。

27日は卒業論文,28日は卒業設計の講評会でした。

戸田研究室は1期生であり,いろいろな先生方からの質問も多く頂けたのではないでしょうか。

 

とくに卒業設計では午後からの展示作品の前で講評会を行い臨場感あふれる雰囲気でした。

審査員を目前にコンセプトなどを説明して質疑対応するなど,図面や模型とともに

コミュニケートする手段を臨機応変に使い分けることが大切です。

 

意思を上手く伝えられた学生もいれば,もっとこう言えば良かった等と思った学生もいたでしょう。

指導教員としても研究室の学生らがどのように対応するか親のような思いでい見届けました。

 

 

講評会後はその場で懇親会をして各教員から,ひと言,総評などを述べてゆきました。

本学の卒業設計でこのような講評会をしたのは初めてとのことで来年度以降も継続と発展が期待されます。

 

 

 

2月6日には主に作業場となった寮の和室で模型写真撮影と慰労会を行いました。

研究室3年生の8名が4年生10名のために鍋料理をふるまい,来年度につなげる良い機会でした。

4年生1期生10名,無事に卒業判定を頂き,来月の卒業式を迎える予定です。

卒業研究提出前!研究室ゼミの様子

年末年始も過ぎて,学生らは卒業研究の作業,教員は指導や確認等に忙しい日々が続いています。

約1年半いっしょに活動や研究,設計などに取組んできたメンバーともいっしょに過ごす時間は

あと僅かとなりました。

 

当研究室の今年度の卒業研究は,論文が5名,設計が5名,合計10名を着任初年度から受け持ち,

それぞれ個別テーマにしたこともあり,とても慌ただしく感じますが,

学生らも教員も充実した時間を過ごせているはず!?です。

提出前のゼミでは設計はとくに自らのテーマをどのように表現するか,

展示してプレゼンテーションのイメージを高めます。

残りの必要な作業も把握でき,他の学生からも指摘を受けたり,

疑問や良くするためのアイデアを共有できます。

 

模型やパネルを集中して制作するために学生寮の和室に泊まりこんで作業を行っている学生もいます。

そこでもやはり図面を壁に貼り,状況を視覚化して意識を高めています。

卒業設計の学生一人は実際に施工まで行います。上棟の様子と模型の写真です。

 

卒業論文では,とくに発表の質疑応対練習を発表会当日の会場で念入りに行いました。

テーマは違えど,建築計画系(環境心理学分野)で人間の心理に着目した統計的,記述的な

分析を重視した内容にしている点はほぼ共通です。

緊張はしていますが,自ら考えたことを分かりやすく伝えることや,柔軟な対応力をこのような場で

身に付けてほしいと願います。

 

さあ,1月27,28日はいよいよ卒業研究発表会です。ぜひお越しください。

卒業論文 5題

  • 「おひとりさま空間」の実態に関する研究 ー『新建築』誌からみた飲食店を事例としてー
  • 木工教室の実態に関する研究 ー埼玉県及びその近郊の工務店等を事例としてー
  • 学生寮の狭小な浴室環境が心身に及ぼす影響に関する研究
  • 緑が人間の心身に及ぼす影響 ー大学の畑と公園における世代による緑の求め方の違いー
  • 住宅の省エネルギー基準の妥当性に関する研究 ー埼玉県秩父地域における夏期の暮らし方を事例としてー

卒業設計 5題

  • 「うち」と「そと」のアクティビティ ー茨城県高萩市駅前空き地におけるオープンスペースの計画ー
  •  反転的集合住宅 ー柏市豊四季台団地の再生ー
  • 祖母の居場所と暮らし方 ー東京都足立区の店舗併用住宅と貸家の改修計画ー
  • 個人史から繋ぐ未来の公共的戸建住宅 ー東松山市下押垂地区におけるコミュニティの再生ー
  • 農村地域の高齢者住宅の実施計画 ー茨城県東茨城郡茨城町での「離れ」の設計・施工ー

都市を市民のリビングへ IKEBUKURO LIVING LOOP 参加!

11月18日(土)19日(日)に,池袋駅東口付近のグリーン大通りで

IKEBUKURO LIVING LOOP に研究室の学生とその仲間たちで参画しました。

 

「都市を市民のリビングへ」がイベントの趣旨で,

昨年お世話になった,無印良品のOPENMUJIスギダラケ倶楽部として

当研究室が,鳴木杉バードコールのワークショップで協力しました。

初日は雨のち曇りでしたが,各地のスギダラケ倶楽部の皆さんのご協力を得て,

多くのお客様にお出で頂きました。

 

 

少し,ペーパーで卵型のスギの木を磨く作業に力を要すようでしたが,

苦行?的にもくもくと集中して作業をすることを好む人や,

制作キットや完成形にして販売したり,工夫をして楽しめたと思います。

 

都市を市民のリビングにという趣旨に基づき,普段,学内で行う木工も屋外の公開練習として実演しました。

夜は各地のスギを愛する人たちとのスギ談義で今回のワークショップの準備の様子などもプレゼンしました。

二日目はコツをつかんだ学生らがコツコツと地道に,呼び込み,宣伝を続け,結果的に大?盛況でした。

学生らも準備や現場で分かったことを実践したり,多くのことを現場で学べたことでしょう。

 

今回のイベント会場近くにある池袋南公園や様々な屋台などを見ても,

これから建築やまちづくりを学ぶ学生にとって,最先端の空間の使われ方が体験できたのではないかと思います。