2年生の木造実習では,3Qと4Q(クォータ)で木造応用実習のそれぞれⅠ,Ⅱとして,
チームで木造の小屋を制作します。
小規模な木造住宅といってもよいでしょう。
下の写真のとおり過去の制作物が学内に残っています。
主に木造軸組み構造の工法を体験できる実習です。
私の担当は4Q木造応用実習Ⅱですが,3Q木造応用実習Ⅰで小屋組み(屋根)を制作し,Ⅱで土台と柱を制作してトータルで小屋が完成するので,Ⅰから見学をしていました。
先ず,かつて大工さんが板図(いたず)というべニア板に図面を描き,現場で作業に使用していた図面を学生たちも描きます。
3Qは小屋組みの屋根の部分を仮組みで確認後,解体して4Qまで保管します。
4Qでは,土台と柱材に墨付けをしてノミなどを使って加工していきます。
この加工は土台部分の「鎌継ぎ」という接合方法です。
短い材も丈夫に加工してつなぐことで長い材料となります。
いよいよ木造建築を体験する実習として本格化します。