2022年1月25日~27日の3日間,2021年度の建設学科卒研発表会でした。戸田研究室は11名の4年生(設計3名,制作6名,論文2名)が無事に発表・質疑応答を終え,一段落です。お疲れ様!
木造軸組みの減築 移設と改築へ 現地編2
離れ家の外壁(下見板張り)もほぼ完了し,内装の下地PB(プラスターボード)もほぼ完了。
様々な変更や要望に対応しながら,ここまで学生たちも励み,研究室としても可能な限り役割を果たせました。あとはプロの方々の腕の見せ所でしょう。
ラフなところも良い味が出ていると思えるような現場監督や施主の広い心で受け止めて頂けることを願うばかりです。研究室・学生と協働する理解が肝心なのです。
木造軸組みの減築 移設と改築へ 現地編1
7月の基礎打設後,8月,離れ家はいよいよ土台敷き,建て方です。
外部通路の柱の足もと(柱脚)は学生がデザインして特注の金物をお願いしました。
夏の暑い時期ですが屋根工事です。
外壁下地も納まり,外壁仕上げの下見板張りや採光のポリカーボネート波板仕上げにもかかりました。
ここまで研究室の4年生と8月以降は3年生も加わり,暑い中,本当によく励みました。
いよいよ完成が見えてきました!
長野木造山荘の増改築設計・施工3「完成」
長野山荘増改築現場も大詰めで排水設備関係の最終段階。
水廻り設備はインターネットでデジタルネイティブ世代の学生が施主を支援して支給しました。施主支給ならぬ略して学生支給です。インターネット通販は安価で便利ですが,細かな備品との整合性等、施工者の苦労を聞きました。
シャワーユニットや便器等も,もの自体はコストダウンできても、施工手間等の人工を含めコストアップもあることは,こういった改修で学ぶことになりました。
壁面のウッドパネルはアクセントとして現場や製材所の端材を活用して学生たちの労作で素晴らしい。
内装は既存部と増築部の木材の対比屋や,既製品とオリジナル、つまり既存と新設の新旧対比が著しい。単純に色合いなどを統一するのでなく,あえて違いを見せる美しさも感じてほしいですね。
短期間で卒研生(4年生)とインターン生(2年生)が職人に教わり,完成させました。長野県飯山市の斑尾高原にあるNPO法人の事務所として活用されます!
木造軸組みの減築 移設と改築へ 学内編
数年前から戸田市の空き家改築を進めてきましたが,研究室としては敷地の空き家が施主の意向で取り壊されたため,本学の木造実習の在来工法の軸組を減築して,離れとして移設・改築することに意義を見出しました。
6月2日から実習で学生らが制作した軸組を解体して,既存の番付の墨を消し新しい移設改築後の通り番号を記しました。部材の表面もきれいに磨いて再活用します。
実習では12畳=6坪(2間×3間)の規模を現地では8畳=4坪(2間×2間)とします。㎡(平米・平方メートル)という単位では面積の感覚が分かりにくい場合もありますが,畳の大きさ・数量に置き換えると分かりやすくなりませんか?もっとも,昨今,畳の部屋も少なくなっており,何畳(帖)という方が分かりにくい時代が目前かもしれませんが。。1坪は2畳ですから上記の面積になります。
学内では2か月以上の作業をこなし,8月11日,いよいよ現場へ移設です。
埼玉建築士会支部だより「掲載」
アーキテクトビルダーとしてのデザインビルド的な木造建築教育の試み 戸田研究室5年間の実践
と題して,埼玉建築士会さいたま南支部だより,2021年7月,VOL.22,建築士の目 に寄稿しました。これまでの研究室活動を振り返る機会となり,卒業生はじめ学生たちとの思い出のエピソードがつまっています。
長野木造山荘の増改築設計・施工2
現場での検討内容も多く、大工さんらの知恵や技術を目の当たりに学生らもよい経験になっている様子。
小屋裏は,なんとか寝転べるくらいで,太陽光発電の機材などの物置として使用予定。
壁面はスギの無垢板を横張り。フローリングは工務店の既製品の突板余材を活用。本来は床も無垢板を張りたいが,余材を活用するという意味では施主の予算や工務店の材料ストックなどの状況に配慮した。
内装は設備関係も入り、小屋裏の壁張りが進行。 外部は増築部分の筋交い補強や積雪対策の囲いを渡すための十手金物が付いた。現場担当学生からの日報と写真が毎晩届く。
小屋組の火打梁は細かに板張りして上下の凹凸を納めた感じに。合板と無垢板の木目のコントラストも面白い。
内装はほぼ完了。
木造軸組みの減築 移設と改築へ 現地編「基礎」
学内の作業を終え,戸田市内の現場です。基礎工事はプロに任せ,他は概ね監督と作業を学生らが担い,8月半ばから11月下旬まで軸組の建て方と下地・外壁・屋根仕上げ迄が当研究室学生の施工範囲です。
基礎配筋が完了し,右側手前が離れ家、左手奥が母屋(昨年度の卒業設計学生案:蔵改修の基本計画)です。いずれもベタ基礎です。 離れ家は平屋で4坪の水回りと土間や縁側スペースで,ここに実習の木造軸組を移設・改築します。
炎天下のなか,学生らによる基礎配筋確認の学習です。 2年生インターン生が習ったことを、4年生ゼミ生に説明する予定がいつの間にか逆転しました。
下の写真の手前側,土間の長方形の型枠は飛び石を埋めるスペースです。立ち上りは縦筋と横筋を溶接したユニット鉄筋のためフックはありません(下の写真:基礎配筋詳細)。 やがて見えなくなる所を学ぶ貴重な機会でした。
長野木造山荘の増改築設計・施工1
長野斑尾高原での木造山荘増改築工事が5月末に着工しました。研究室としては2年越しのプロジェクトです。
規模は2.5坪位で小さくとも、プロ(工務店)と本学当研究室で協働する意義は大きいでしょう。 雪国での建築は私も初めてで,もちろん学生も初めてでわからないことだらけですが、共に学ぶ、 On-the-Job Training!としての実践です。
2021戸田研究室ゼミメンバー&主な活動内容
4年生11名,大学院生1名,教員1名の合計13名で1Qゼミは毎週火曜日に進行中!
今年度は住宅改修など現場の施工が始まるプロジェクトが多く,忙しいですがそれぞれの担当学生を中心にメンバーが協力して進めていくことを望みます!
主なプロジェクト
・埼玉県戸田市空き家改築プロジェクト(設計・施工):現在,実施設計中,6月~7月初旬着工,年内竣工予定
・長野県飯山市木造山荘増改築プロジェクト(設計・施工):現在,現場進行中,5月着工,8月半ば竣工予定
・千葉県佐倉市古民家改修プロジェクト(設計・施工,他大学・本学他研究室協働):現在契約調整中,6月頃着工,年度内竣工予定
・埼玉県加須市古民家改修プロジェクト(設計・施工):現在,実測等調査中,夏頃設計開始,次年度以降施工予定
・研究室木質化プロジェクト(設計・施工):学生自らの居場所を日々,少しずつ木質化などで改修中。靴箱,防音壁,棚,デスクなど今年度制作予定
・・・その他