ものつくり大学 INSTITUTE OF TECHNOLOGISTS

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技能五輪全国大会

2014年度大会記録

  • 各都道府県の予選を勝ち抜いた次代を担う23歳以下の青年技能者が40職種で技能レベルの日本一を競う大会です。将来の日本の「ものづくり」を担う若手技能者の技能レベル向上と、技能の大切さをアピールすることを目的として1963年(昭和38年)から毎年開催されています。また、本大会は技能五輪国際大会への派遣選手選考会(隔年)でもあります。
  • 2014年度第52回大会は11月28日(金)~12月1日(月)の4日間、愛知県名古屋市を主会場として行われます。

技能五輪全国大会 : 中央職業能力開発協会

左官職種

競技内容

左官職種
2014年度技能検定左官2級および
左官職種技能五輪埼玉予選会
左官職種の技能五輪全国大会の競技日程は2日間であり、このうち計11時間を標準時間として作業に使用できます。
製作するものは、1.8m×1.8mの下地板の上に、石こうを使用した置き引きによる引き物仕上げと、自然素材等を用いた壁の左官仕上げを行い、組み合せたものです。引き物は、焼き石こう置き引き貼り付け仕上げです。

これまでの実績

2012年度 競技状況
2011年度技能五輪全国大会(静岡大会)2名出場 沼野陽一、酒井健太郎(両名ともに大宮工業高校の卒業生)
2012年度技能五輪全国大会(長野大会)1名出場 金子美咲(大宮工業高校の現役高校生、ものつくり大学が指導協力)
2013年度は、技能五輪埼玉県予選会において、二宮圭太君、金子美咲さんの2名が予選を通過し、技能五輪全国大会(千葉大会)に出場しました。
入賞はできませんでしたが、とても良く頑張ってくれました。これを機会に左官をもっと好きになって、将来の仕事に生かしてもらえれば良いと思います。

競技内容

2014年度
技能五輪全国大会に向けての練習状況
  • 技能検定左官3級

講習会:4月26日、5月11日、5月25日、6月7日、6月22日、6月29日
実技検定試験:7月13日

  • 技能検定左官2級および技能五輪埼玉予選

講習会:4月26日、5月10日、5月25日、6月8日、6月22日、6月29日、7月6日
実技検定試験および技能五輪埼玉予選会:7月13日

  • 左官技能五輪実技(せっこう)

講習会:
4月:5日、12日、20日、27日
5月:2日、11日、18日、24日、31日
6月:7日、21日、28日
7月:19日、26日
8月:2日、10日、23日、30日
9月:6日、13日、20日、27日
10月:4日、12日、18日、25日
11月:2日、8日、15日、22日
技能五輪全国大会(名古屋):11月28日~12月1日

他に、9月11日より5日間、新潟県魚沼市にて日本左官業組合連合会主催の技能五輪全国大会のための強化合宿が行われ、本学からは4名が参加いたします。

2014年度技能五輪全国大会結果報告

左官職種技能五輪全国大会では、ものつくり大学から埼玉県予選会を通過した4人の学生たちが出場をしました。
4年生寺田尚樹君、3年生中野綾希さん、高野拡君、小室和博君です。

第一日目は、モジュール1の制作です。
焼石膏を用いて、置引きにより額縁を制作します。留めや半円の部分の制作がとても難しい箇所です。 置引後の型が、ひかり輝き、刀の刃のように鋭く仕上りを目指します。

第二日目は、モジュール2と3の制作と取り付けおよび塗り付けです。
4人の選手たちは、全員時間以内に見事に、無の状態から有をつくりあげることに成功し、完成させました。

審査発表では、寺田尚樹君が敢闘賞を受賞し、そして中野綾希さんが(一社)日本左官業組合連合会の競技委員特別賞を受賞することができました。
受賞できなかった学生諸君は、これから十分な練習時間を費やすことができることから、きっと来年入賞してくれることを期待しています。
また、受賞した二人は、さらに上位を目指して、日々努力してくれることと考えています。

最後に、我々指導教員は、建築工事の仕事の中でも、特に左官の仕事を好きになってくれることを望みます。

指導教員:(一社)日本左官業組合連合会 八幡 俊昭 、ものつくり大学 三原 斉

家具職種

競技内容

家具職種
予選課題
木製家具を指定された図面どおり正確に、そして段取り良く、効率的に製作する技能を競います。わたしたちの身の回りにはさまざまな家具がありますが、家具製作の技術と技能は日々進歩しています。選手たちは、手加工と機械加工の両方について修練を積み重ねて課題に挑みます。

これまでの実績

2013年度 片山聡美作品
家具職種には2009年度第47回大会から毎年挑戦を続けています。2009年度は4名、2011~2013年度は毎年2名が建設学科から埼玉県代表として出場しました。家具職種は女性の出場者が多く、本学でも女子学生の挑戦者が多い職種です。初出場の2009年には野沢周平くんが敢闘賞を受賞し、また同大会では本学卒業生の外山紗江さんが見事優勝を果たしました。2013年度には、片山聡美さんが敢闘賞を受賞しました。

2014年度(練習)スケジュール

予選の練習風景
2014年度は7月10日に埼玉県予選が実施されます。3年生の男子2名が予選に挑戦するため、連日課題の練習を行っています。昨年、埼玉県代表として第51回大会に出場した2名は本年度も大会に出場予定で、同級生同志が、道具の事や課題の加工手順について研究しながら切磋琢磨しています。

2014年度技能五輪全国大会結果報告

銀賞・銅賞を獲得!

2014年度大会には、家具職種に建設学科から3年生4名が出場し、志水元紀くんが銀賞、山村薫くんと片山聡美さんが銅賞を獲得しました。

志水くんは、兵庫県立龍野北高等学校から入学した学生で、高校時代から課外活動や競技大会に出場するなどして積極的に木材加工の勉強に取り組んで来ました。本学に入学後も、若年者ものづくり競技大会(2012年度大会木材加工第2位)や技能五輪への挑戦を毎年続け、本年度は銀賞獲得という形でひとつの結果を残すことが出来ました。

片山さんは、1年生の頃から埼玉県代表として同職種に出場し、今年が3度目のチャレンジでした。昨年度の敢闘賞獲得からさらに練習を重ね、今年は昨年を上回る結果を残すことが出来ました。

山村くんは、2年生だった昨年は若年者ものづくり競技大会木材加工に出場しましたが入賞することはかなわず、今年は五輪でそのリベンジに挑み、入賞を果たすことが出来ました。

学外競技大会に初挑戦だった早川洋平くんも、入賞にこそ至りませんでしたが、埼玉県予選を見事クリアし、同世代の人たちと技を競い合う全国規模の大会に出場した今回の経験が、なにより貴重な財産になったと思います。

志水元紀くん
早川洋平くん
片山聡美さん
山村薫くん

建築大工職種

競技内容

競技会場(千葉幕張メッセ)
競技時間11時間半~12時間で、木造小屋組(桁、梁、束、垂木、振隅木及び小屋筋かい等を含む)の一部を製作します。課題の一部の部材寸法、勾配又は取り付け位置等は「当日公表」となります。成績は、原寸図(展開図)の正確さ、製作した課題の寸法精度および出来栄えで評価されます。

これまでの実績

出場者
2001年度(H13)
2002年度(H14)
2003年度(H15)星野公亮
2004年度(H16)高草知泰、根岸正名
2005年度(H17)出井愼一、郷拓郎、古屋正人
2006年度(H18)田島宏晃、出井愼一、郷拓郎、谷口征雅、古屋正人(卒業生:建設埼玉所属)
2007年度(H19)田島宏晃、佐山拓也、上田晃弘、古屋正人(卒業生:建設埼玉所属)
2008年度(H20)岩嶋啓輔、板橋悠、上田晃弘
2009年度(H21)鈴木悠介、上田晃弘、橋本紗希
2010年度(H22)上田晃弘、橋本紗希
2011年度(H23)小島優、大西裕也
2012年度(H24)大西裕也、平野俊介
2013年度(H25)嶋田裕太
2014年度(H26)嶋田裕太、森脇康太
入賞者
2006年度(H18)敢闘賞:田島宏晃、古屋正人(卒業生:建設埼玉所属)
2007年度(H19)銅 賞:古屋正人(卒業生:建設埼玉所属)、敢闘賞:田島宏晃
2010年度(H22)敢闘賞:橋本紗希、上田晃弘
2012年度(H24)敢闘賞:大西裕也
第51回(2013)技能五輪全国大会
嶋田裕太

2014年度(練習)スケジュール

9月初旬~11月下旬の放課後(ものつくり工房)

2014年度技能五輪全国大会結果報告

競技課題
建築大工職種の競技は、11月29,30日、愛知県豊橋市総合体育館にて開催されました。全国から集まった参加選手は65名で、嶋田裕太君(建設学科4年生)は埼玉県代表として、森脇康太君(建設学科1年生)は出身県である兵庫県の代表として参加しました。
今回の競技課題は、直角十三角形を基本にした「多角形小屋組」です。たる木、振れたる木および振隅木が複雑に納まる稀にみる難解な課題でした。競技は2日に亘り、制限時間11時間30分以内で組み上げます。
両選手は、課題が公表された9月以降、放課後の時間を使って課題の展開図および製作の練習に励んで大会当日に臨みました。大会では、両名共に競技時間内に課題を組み上げることができましたが、残念ながら入賞には至りませんでした。
4年生の嶋田君は卒業しますが、大会出場資格は23歳以下なので、社会人1年目でも挑戦可能です。1年生の森脇君は、来年度は埼玉県の代表として大会出場を果たすべく、その予選である建築大工2級の課題製作に取り組んでいます。
競技の様子
森脇君
嶋田君

造園職種

競技内容

2014年度課題
造園職種では和と洋の技法を織り交ぜた総合力を求められる課題が設定され、延べ2日間の規定時間内に課題を完成させます。国際大会予選の年は2人一組で、予選のない年は1人作業で競技を行います。地均し・整地から、石積み、植栽、石貼り、芝の植え付けなど基本から応用まで様々な技法の習得が必要となります。

これまでの実績

本学からは、国際大会予選を兼ねた2012年度大会より参加しています。入賞を目指して造園業の非常勤講師の先生に指導を仰ぎ、夏休み期間中から大会直前まで練習を重ね万全の体制で臨んでいますが、今のところ惜しくも入賞には至っていません。今年度は、3年生と4年生の2名の学生が出場しますので、今度こそ入賞を目指して決意を新たにしているところです。

課題制作中の小井土君
課題制作中の大澤君
完成した課題

2014年度(練習)スケジュール

小舗石敷きの練習風景
技能五輪の指導経験が豊富な学外の複数の講師を招いて延べ10回の公式練習日を設けています。公式練習日以外には、自主練習を3ヶ月に渡ってほぼ毎日、造園技法の基礎段階から応用段階に至るまで繰り返し行っています。

2014年度技能五輪全国大会結果報告

造園職種では、建設学科4年生の小林直樹君と3年生の柳沼健太君の2名が出場しました。課題は,石積み,貼り石および植栽など,和と洋の造園技法を織り交ぜた高度な技能が要求されるものでした。
入賞を目指して造園業の非常勤講師の先生方に指導を仰ぎ,夏休み期間中から大会直前まで練習を重ね万全の体制で臨みましたが,惜しくも入賞には届きませんでした。来年度には、柳沼君が再チャレンジする予定ですので、入賞を目指して決意を新たにしているところです。

大学での練習風景
競技中の作業風景
完成した課題

とび職種

競技内容

2014年度課題
「とび」職種は、建設現場には欠かせない足場を組み立てる競技になります。競技では、図面に示された課題を、単管パイプやそれを接合するクランプなどを用い組み立てます。選手は、これまでに修得した技能をもって、どれだけ正確にかつ安全に、そして迅速に課題を組み立てることができるのかを競います。

これまでの実績

競技応援
2014年度は、4年生の井上翠さんが銀賞を受賞しました。また、これまでの入賞者は以下の通りです。

2014年度 銀賞  井上翠
2013年度 金賞  新里靖
2012年度 銀賞  新里靖  敢闘賞 嶋田裕太
2011年度 敢闘賞 新里靖
2010年度 銅賞  新里靖

2014年度(練習)スケジュール

五輪練習の様子
4月~7月は技能検定と五輪予選の練習をします。埼玉県の予選の結果が発表され、その後8月下旬くらいに五輪競技の課題が発表されます。本格的に練習に取り組むのは9月~11月になります。

2014年度技能五輪全国大会結果報告

井上翠さん 銀賞受賞!

第52回技能五輪全国大会「とび職種」において、4年生の井上翠さんが銀賞を獲得しました。
女性が銀賞を受賞したのは快挙です。

今年の競技課題は「小屋組」で、制限時間4時間半以内に単管パイプやクランプを使って組み立て、作業姿勢と正確さを競い合いました。 競技日の午前中はあいにくの大雨となり、厳しい環境の中でしたが順調に単管を組み上げていきました。午後からは天気が回復して、納得のいく競技課題を完成させました。

井上さんは、9月から11月の間、週5日間競技課題の練習を行うことで、誰よりも正確な精度で単管を組み上げる技術力を身に付けました。そして、力や体力では男性にかなわないところを技術力で上回り、見事に銀賞を獲得するに至りました。

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