技能五輪全国大会
2018年度大会記録
各都道府県の予選を勝ち抜いた次代を担う23歳以下の青年技能者が42職種で技能レベルの日本一を競う大会です。将来の日本の「ものづくり」を担う若手技能者の技能レベル向上と、技能の大切さをアピールすることを目的として1963年(昭和38年)から毎年開催されています。また、本大会は技能五輪国際大会への派遣選手選考(隔年)でもあります。本学では開学3年目から毎回出場しています。
歴代出場・入賞者一覧
(PDFファイル 145KB)
技能五輪全国大会 : 中央職業能力開発協会
2年連続金賞受賞! 3職種5名が入賞!!
第56回技能五輪全国大会(2018/11/2~11/5)が沖縄県で開催され、建設学科から4職種11名の学生が出場しました(建築大工職種3名・家具職種3名・左官職種3名・造園職種2名)。
出場学生のうち5名が入賞しました。なお、4年生の山口智大さん(家具職種)は、2年連続の金賞となりました。今大会は、来年度ロシア連邦・カザンで開催される「第45回技能五輪国際大会」の予選会も兼ねており、各種目の金賞受賞者が代表選手の候補になります。山口さんは家具職種の日本代表候補者となりました。
本年度も沢山の皆さまにあたたかいご声援をいただき、誠にありがとうございました。
出場者・入賞者
職種 | 学年・氏名・出身校 | 賞 |
---|---|---|
建築大工 |
4年 手島 脩兵 (群馬 前橋工業高校 出身) 3年 兵頭 冬尉 (愛媛 吉田高校 出身) 2年 柏原 一輝 (兵庫 龍野北高校 出身) |
4年 手島 脩兵:銅賞 3年 兵頭 冬尉:敢闘賞 |
家具 |
4年 山口 智大 (埼玉 進修館高校 出身) 4年 宇野 元子 (東京 宝仙学園高校 出身) 2年 高橋 就宗 (群馬 高崎工業高校 出身) |
4年 山口 智大:金賞 4年 宇野 元子:敢闘賞 |
左官 |
4年 加藤 幹也 (千葉 京葉工業高校 出身) 3年 石川 真由 (埼玉 浦和学院高校 出身) 3年 及川 千尋 (埼玉 埼玉栄高校 出身) |
4年 加藤 幹也:銅賞 |
造園 |
1年 石原 颯大 (埼玉 いずみ高校 出身) 1年 江口 裕太 (東京 佼成学園高校 出身) |
2018年11月21日、上田清司埼玉県知事に埼玉県知事公館にて入賞報告を行いました。
家具職種で金賞を受賞した山口智大さんが、金賞の報告をしました。
前列左から、宇野さん、加藤さん、
山口さん、齊藤県議会議長、上田知事、
手島さん、兵頭さん
指導教員のコメント
建築大工職種
第56回技能五輪全国大会が、2018年11月2日~5日まで沖縄県で開催されました。
今大会の建築大工職種の参加選手は84名で、本学からは2年生柏原一輝君、3年生兵頭冬尉君、4年生手島脩兵君が埼玉県の推薦を受けて出場しました。
2日間12時間に及ぶ競技の結果、手島君が銅賞、兵頭君が敢闘賞を受賞しました。残念ながら柏原君は惜しくも受賞を逃しました。手島君は3年連続の三賞入賞、兵頭君は初出場で敢闘賞を受賞です。
彼らは日々の練習・努力によって、企業所属の強豪選手に匹敵するスキルを身につけました。建築大工職種は18回の連続出場ですが、敢闘賞以上の受賞が8大会、連続入賞が4年になりました。
来年度の大会出場を目指す学生は、予選である建築大工2級実技課題を受験しました。上位の成績を収めた者が埼玉県から推薦されます。
(建設学科教授 小野 泰)
家具職種
2018年度の家具職種には3名の学生が埼玉県代表として出場しました。4年生の山口くんと宇野さんは前年に続いての出場で、2年生の高橋くんは初出場となりました。
大会結果は、山口くんは2017年度に続く金賞、宇野さんは昨年の結果を上回る敢闘賞に入りました。初出場の高橋くんは、残念ながら練習通りの力が出せませんでしたが、とても良い経験を積むことが出来ました。
(建設学科准教授 佐々木 昌孝)
左官職種
鏝と呼ばれる左官独特の道具を使い、壁を想定した下地に石こうや石灰を主材料とした塗り壁を造ります。また、石こう置引きの左官技法を用いて、モールディング作業を行います。特に接合部の美しさが評価されます。
沖縄大会では、初めて矩形のモールディングが出題されたことと、軽量鉄骨下地の袖壁を仕上げる難度の高い課題が出題されました。選手3人は、とても美しい壁を制限時間内につくりあげてくれました。
(建設学科教授 三原 斉)
造園職種
決められた区域内に石積みや石張り、木製ベンチ、池、木柵、植栽、芝生張りなどを行い、和風と洋風の造園技法を織り交ぜ、外構工事における総合的な造園技能の熟練度を競うものです。
今年度は、沖縄県の石灰岩を使用して石積みを行いました。国際大会の予選も兼ねていることから、2人一組で作業を行い、コミュニケーション能力が試された課題でした。
(建設学科教授 三原 斉)
競技内容
建築大工職種
2日間かけて、木造小屋組(桁、梁、束、垂木、振隅木及び小屋筋かい等を含む)の一部を製作します。課題の一部の部材寸法、勾配又は取り付け位置など、「当日公表」とされる課題もあります。作品は、原寸図(展開図)の正確さ、製作した課題の寸法精度および出来栄えで評価されます。
家具職種
木製家具を指定された図面どおり正確に、そして段取り良く、効率的に製作する技能を競います。2018年度は、2019WorldSkills(技能五輪国際大会)の予選を兼ねた大会で、前年(2017)の課題から大きく様変わりしたものとなりました。脚部がオール手加工となり、また扉の化粧張りが2種類の突き板で構成されるなど、これまでにない高難度の課題です。
左官職種
左官職種の技能五輪全国大会の競技日程は2日間であり、このうち計10時間を標準時間として作業に使用できます。
制作するものは、1.8m×1.8mの下地板に、軽量鉄骨と石膏ボードを使用して袖壁を制作しその上に石膏を使用した置き引きによる引き物仕上げと、自然素材等を用いた壁の左官仕上げを行い、組み合せたものです。引き物は、焼き石膏置き引き張り付け仕上げです。作業工程は3つのモジュールに分かれておりそれぞれを規定の時間内で仕上げなければなりません。
造園職種
造園職種では和と洋の技法を織り交ぜた総合力を求められる課題が設定され、延べ2日間の規定時間内に課題を完成させます。国際大会予選の年は2人一組で、予選のない年は1人作業で競技を行います。地均し・整地から、石積み、植栽、石貼り、芝の植え付けなど基本から応用まで様々な技法の習得が必要となります。
過去の記事
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