技能五輪全国大会
2019年度大会記録
各都道府県の予選を勝ち抜いた次代を担う23歳以下の青年技能者が42職種で技能レベルの日本一を競う大会です。将来の日本の「ものづくり」を担う若手技能者の技能レベル向上と、技能の大切さをアピールすることを目的として1963年(昭和38年)から毎年開催されています。本学では開学3年目から毎回出場しています。
歴代出場・入賞者一覧
(PDFファイル 247KB)
技能五輪全国大会 : 中央職業能力開発協会
2019年 左官職種3名が入賞!!
第57回技能五輪全国大会(2019/11/15~11/18)が愛知県で開催され、建設学科から5職種16名の学生が出場しました(建築大工職種4名・家具職種4名・左官職種6名・造園職種1名・とび職種1名)。 出場学生のうち3名が入賞しました。
本年度も沢山の皆さまにあたたかいご声援をいただき、誠にありがとうございました。ご声援をいただいた一人ひとりの皆様に感謝申し上げます。
出場者・入賞者
職種 | 学年・氏名・出身校 | 賞 |
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建築大工 |
3年 柏原 一輝 (兵庫 龍野北高校 出身) 3年 梅津 弥涼 (東京 大妻中野高校 出身) 3年 中村 竜清 (群馬 高崎工業高校 出身) 3年 畠山 まどか (東京 玉川学園高等部 出身) |
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家具 |
3年 高橋 就宗 (群馬 高崎工業高校 出身) 2年 新美 宥人 (愛知 碧南工業高校 出身) 2年 有澤 柊 (東京 工芸高校 出身) 1年 鈴木 岳大 (兵庫 龍野北高校 出身) |
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左官 |
4年 石川 真由 (埼玉 浦和学院高校 出身) 3年 島本 裕美子 (東京 大東学園高校 出身) 3年 森内 花音 (埼玉 鴻巣高校 出身) 3年 村上 航悠 (千葉 千葉経済大学附属高校 出身) 3年 吉田 周平 (埼玉 大宮東高校 出身) 1年 石村 祐斗 (愛媛 川之江高校 出身) |
4年 石川 真由 : 銀賞 3年 島本 裕美子 : 敢闘賞 3年 森内 花音 : 敢闘賞 |
造園 | 2年 石原 颯大 (埼玉 いずみ高校 出身) | |
とび | 2年 高田 怜治 (埼玉 春日部工業高校 出身) |
12月19日、埼玉県知事公館で開かれた「第57回技能五輪全国大会入賞選手結果報告会」に入賞した建設学科の学生3名が参加し、大野元裕埼玉県知事および神尾高善埼玉県議会議長に入賞報告を行いました。
銀賞を受賞した石川さんが、大野知事と神尾議長に左官の技術・技能や、置引き作業の内容を説明しました。
指導教員のコメント
建築大工職種
第57回技能五輪全国大会が、2019年11月15日~18日まで愛知県で開催されました。
今大会の建築大工職種の参加選手は90名で、本学からは、柏原一輝さん、中村竜清さん、梅津弥涼さん、畠山まどかさんの何れも3年生の学生が、埼玉県の推薦を受けて出場しました。
競技時間は12時間です。2日間にわたって、課題作品を完成させます。技能五輪全国大会は、何れの職種も企業所属の選手が多いので、学生選手の入賞の難易度は、とても高いといえます。
出場選手は、企業所属の選手に匹敵するスキルを身に付けようと、日々練習を重ね努力してきました。授業が終わった放課後はもちろんのこと、大会が近づくと、週末にも練習をしてきましたが、入賞には至りませんでした。
今回、表彰式会場で悔しい思いをした選手達は、皆3年生です。来年のリベンジを目指し、2月に実施される埼玉県予選会にエントリーしました。今、選手達は、予選の課題である建築大工2級の実技課題の練習に取り組んでいるところです。
(建設学科教授 小野 泰)
家具職種
2019年度の家具職種には4名の学生が埼玉県代表として出場しました。3年生の高橋くんと1年生の鈴木くんは前年に続いての出場で、2年生の有澤くんと新美くんは初出場となりました。
大会結果は、入賞には至らなかったものの、4人がそれぞれ、とても良い経験を積んだと思います。競技後には、他団体から出場した選手たちとの親睦も深められたようです。
(建設学科准教授 佐々木 昌孝)
左官職種
愛知大会では、大型かつ複雑な形状のモールディングが出題されたことと、軽量鉄骨下地の袖壁が大型化し、かつ難度の高い課題が出題されました。選手6人は、とてもすばらしい壁を制限時間内につくりあげてくれました。
(建設学科教授 三原 斉)
造園職種
愛知大会では、愛知県産の石を使用して石積みと延段の制作を行いました。特に、ウッドデッキ等の木工加工と取付作業および石積みと周りの樹木とのバランス表現に苦労しました。
(建設学科教授 三原 斉)
とび職種
2019年度は2年生の高田君が埼玉県代表として出場しました。「とび」職種で本学から埼玉県代表となるのは4年ぶりのことです。今年度は、単管パイプ、クランプの数がかなり多く難易度の高い課題でしたが、高田君は図面通り最後まで正確に組み立てることができました。大会結果は、入賞には至らなかったものの、力を出し切り良い経験になったと思います。
(建設学科教授 澤本 武博)
競技内容
建築大工職種
木造小屋組(桁、梁、束、垂木、振隅木及び小屋筋かい等を含む)の一部を製作します。今年の課題は、一部の部材寸法、勾配又は取り付け位置などが「当日公表」されました。作品は、原寸図(展開図)の正確さ、製作した課題の寸法精度および出来ばえで評価されます。
家具職種
木製家具を指定された図面どおり正確に、そして段取り良く、効率的に製作する技能を競います。2019年度の課題は、WorldSkills(技能五輪国際大会)への対応力をより求められる課題に大きく様変わりしました。二日間(計11時間)で一人一台のキャビネットを完成させますが、競技一日目に箱と脚を完成させることが求められたり、また、ルーターテーブルを使う加工が盛り込まれ、箱部の接合に留め加工が要求されるといった、難易度の高い内容でした。
左官職種
鏝と呼ばれる左官独特の道具を使い、壁を想定した下地に石こうや石灰を主材料とした塗り壁を造ります。また、石こう置引きの左官技法を用いて、モールディング作業を行います。特に接合部の美しさが評価されます。
造園職種
決められた区域内に石積みや石張り、木製ベンチ、池、木柵、植栽、芝生張りなどを行い、和風と洋風の造園技法を織り交ぜ、外構工事における総合的な造園技能の熟練度を競うものです。
とび職種
「とび」職種は、建設現場には欠かせない足場を組み立てる競技になります。競技では、図面に示された課題を、単管パイプやそれを接合するクランプなどを用い組み立てます。選手は、これまでに修得した技能をもって、どれだけ正確にかつ安全に、そして迅速に課題を組み立てることができるのかを競います。
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